かえる‐で【蛙手/鶏冠木】
《葉の形が蛙の手に似ているところから》カエデの古名。「わがやどに黄葉(もみ)つ—見るごとに妹(いも)をかけつつ恋ひぬ日はなし」〈万・一六二三〉
けい‐かん【鶏冠】
鶏のとさか。
けいかん‐か【鶏冠花】
ケイトウの別名。
けいかん‐せき【鶏冠石】
砒素(ひそ)と硫黄からなる鉱物。赤色、橙黄色で樹脂光沢のある単斜晶系短柱状結晶。昔は花火の材料に用いた。
さか【冠/鶏冠】
とさか。「瑞鶏(あやしきとり)を貢(たてまつ)れり。其の—海石榴(つばき)の華の似(ごと)し」〈天武紀〉
と‐さか【鶏冠】
鶏・キジなどの頭の上にある肉質の冠状の突起物。ふつう雄に発達。肉冠。
鶏冠(とさか)に◦来(く)る
怒りでかっとなる。頭(あたま)に来る。
とさか‐のり【鶏冠海苔】
ミリン科の紅藻。太平洋岸にみられ、大きさは20〜30センチ、不規則に分かれ、鮮紅色で鶏のとさかに似る。刺身のつまやサラダとして食べる。