う‐ごま【胡麻】
ゴマの古名。「—は油にしぼりて売るに」〈宇津保・藤原の君〉
うち‐そ【打ち麻】
打って柔らかくした麻(あさ)。「娘子(をとめ)らが績麻(うみを)の絡垜(たたり)—掛けうむ時なしに恋ひ渡るかも」〈万・二九九〇〉 [補説]一説に用例の原表記「打麻」を「うつそ」と読み、「全(うつ...
うみ‐お【績麻/績苧】
紡いだ麻糸。細く裂いて糸として縒(よ)った麻糸。うみそ。「娘子(をとめ)らが—かくといふ鹿脊(かせ)の山時し行ければ都となりぬ」〈万・一〇五六〉
うみ‐そ【績麻】
「うみお」に同じ。「髪は—をわがねたる如くなれど」〈読・雨月・蛇性の婬〉
え‐ごま【荏胡麻】
シソ科の一年草。高さ60〜90センチ。全体に白い毛があり、シソに似る。花は白色。種子をしぼって荏(え)の油をとり、またゴマの代用にもする。東南アジアの原産で、古くから栽培。
お【麻/苧】
《「緒」と同語源か》 1 麻の古名。〈和名抄〉 2 麻または苧(からむし)の茎の繊維から作った糸。「—を縒(よ)りて」〈土佐〉
お‐あさ【雄麻】
麻の雄株。⇔雌麻(めあさ)。
おう‐ま【黄麻】
1 ツナソの別名。こうま。 2 「黄麻紙」の略。
こう‐ま【黄麻】
⇒おうま(黄麻)
おお‐あさ【大麻】
麻の別名。たいま。