きび【黍/稷】
《「きみ」の音変化》 1 イネ科の一年草。高さ約1メートル。葉は幅広の剣状。夏から秋にかけ、茎の頂に多数の花穂をつけ、実ると垂れる。実は2ミリほどの扁球形で、白または黄色。インドの原産で、古くか...
きびがら‐ざいく【黍殻細工/黍稈細工】
トウモロコシなどの茎の芯と皮を材料に、種々の模型を作る手細工。また、その細工品。
きび‐だんご【黍団子/吉備団子】
1 キビの粉で作った団子。 2 もち米粉・砂糖などを材料に、碁石形に作った餅(もち)菓子。岡山の名産。
きび‐なご【吉備奈仔/黍魚子】
ニシン科の海水魚。全長約10センチ。体は細長く、背側は淡青色で、体側に銀白色の縦帯が走る。本州中部以南の沖合にすみ、5、6月ごろに大群で接岸して産卵する。食用。
きび‐もち【黍餅】
モチキビの実を蒸してついた餅。また、キビの実をもち米にまぜてついた餅。
きみ【黍/稷】
「きび(黍)」に同じ。
しょ【黍】
[音]ショ(呉)(漢) [訓]きび 〈ショ〉穀物の名。キビ。モチキビ。「黍稷(しょしょく)」 〈きび〉「砂糖黍(さとうきび)」
しょ‐しょく【黍稷】
モチキビとウルチキビ。転じて、五穀。
しょ‐り【黍離】
《「詩経」王風の詩「黍離」が、荒れ果てた古都をうたったとされるところから》滅亡した国の都のあとにキビが生い茂って荒れはてた光景。世の栄枯盛衰を嘆く語。「—の嘆き」