くろしお‐ぜんせん【黒潮前線】
北上する黒潮の北端が、三陸沖で、南下してくる親潮とぶつかり合う潮境帯の南縁。付近は好漁場となる。
くろしお‐ぞくりゅう【黒潮続流】
日本の本州南岸沿いを流れる黒潮の、房総半島以東の流れ。大きく蛇行しつつ、南北に冷水塊、暖水塊を形成する。
くろしお‐だいだこう【黒潮大蛇行】
日本の本州南岸を流れる黒潮が紀伊半島沖で大きく南に蛇行する現象。本州南岸との間に反時計回りに循環する冷水塊が発生し、漁業に影響を与えることが知られる。
くろしお‐はんりゅう【黒潮反流】
日本の本州南岸沿いを東方に流れる黒潮に対し、途中で分かれて南または西に向かう流れ。黒潮の本流に比べて速さは緩慢であり、秒速0.3メートル程度。黒潮の上流に向かって弧を描いて戻っていくように見える...
けい‐じゅつ【継述】
[名](スル)先人のあとを継いで述べること。「維新の大規模を—して」〈蘆花・黒潮〉
しめつ‐かいゆうぎょ【死滅回遊魚】
初夏、黒潮に乗って日本の太平洋岸に来る熱帯魚の幼魚。房総半島以南に多い。チョウチョウウオ科の魚が多く、秋、水温が下がると死滅する。季節来遊魚。→無効分散
しれ‐じれ【痴れ痴れ】
[副]《「しれしれ」とも》いかにもとぼけているさま。また、おろかにみえるさま。「須藤は—笑って居る」〈蘆花・黒潮〉
しろ‐うま【白馬】
1 毛色の白い馬。はくば。あおうま。 2 濁り酒。どぶろく。「わるくすると—の一盃(いっぺい)もひっかけられねえんだが」〈蘆花・黒潮〉
しんしょうせつ【新小説】
文芸雑誌。明治22年(1889)1月、饗庭篁村(あえばこうそん)らにより創刊、いったん中絶、明治29年(1896)7月、幸田露伴の編集で再刊。昭和2年(1927)1月「黒潮」と改題、同年3月春陽...
じ‐はん【自反】
[名](スル)みずからの言動をかえりみること。自省。「落度はなきかと—し」〈蘆花・黒潮〉