あぜ【畦/畔】
1 水田と水田との間に土を盛り上げてつくった小さな堤。水をためるとともに、境界・通路とする。くろ。 2 敷居や鴨居(かもい)の、溝と溝との中間にある仕切り。
あぜ【綜】
機(はた)織り機で、縦糸の順序を正しくし、また、縦糸を上下に分けて横糸を通すすきまをつくる用具。綜絖(そうこう)。
あぜ‐あみ【畦編み】
表目と裏目とを交互に編む編み方。表目が縦に通って畦のように見える。ゴム編み。リブ編み。
あぜ‐いと【綜糸】
機(はた)織り機で、縦糸を上下に分けて横糸を通すすきまをつくる糸製の用具。また、その糸。綾糸(あやいと)。掛け糸。
あぜ‐おり【畦織(り)】
縦糸または横糸に太糸と細糸をまぜて、織り地に高低を表した織物。琥珀(こはく)織・博多織などに用いる。畝(うね)織り。
あぜ‐がやつり【畦蚊帳吊】
カヤツリグサ科の一年草。あぜや湿地に生え、高さ30〜70センチ。茎は三角柱で細く堅い。葉は細長く、基部は鞘(さや)になって茎を囲む。夏、穂状の淡黄色の花をつける。
あぜ‐き【校木】
校倉(あぜくら)造りの外壁として組み上げる木材。
あぜ‐くら【校倉】
三角形・四角形または台形の断面をした木材を井桁(いげた)に組んで外壁とした倉。甲倉(こうそう)。叉倉(さそう)。
あぜくら‐づくり【校倉造(り)】
校倉風の建築構造。東大寺の正倉院や唐招提寺(とうしょうだいじ)の宝蔵・経蔵など。
あぜ‐すげ【畦菅】
カヤツリグサ科の多年草。湿地に生え、高さ20〜60センチ。枝が地をはう。葉は細長く、縁がざらつく。春、茶褐色の雄花穂と黒褐色の雌花穂をつける。