い‐かけ【沃懸(け)】
1 水を注ぎかけて身を清めること。 2 「沃懸地」の略。
い‐かけ【鋳掛(け)】
1 鍋・釜など金物の壊れた部分を、はんだなどで修理すること。 2 《江戸時代、大坂に夫婦連れで歩いた鋳掛け屋があって、3世中村歌右衛門がこれを所作事にして演じたところから》夫婦が連れ立って歩くこと。
いかけ‐じ【沃懸地】
蒔絵(まきえ)の地蒔きの一。金または銀の粉を密に蒔いた上から漆をかけ、研ぎ出したもの。金粉を用いたものは金地・金溜地(きんだみじ)ともよばれる。
いかけまつ【鋳掛松】
歌舞伎狂言「船打込橋間白浪(ふねへうちこむはしまのしらなみ)」の通称。また、その主人公の鋳掛屋松五郎のこと。
いかけ‐や【鋳掛(け)屋】
鋳掛けを職業にする人。鋳掛け師。
鋳掛屋(いかけや)の天秤棒(てんびんぼう)
《鋳掛け屋の天秤棒は7尺5寸あって普通の6尺のものより長く、その端が荷より長く出るところから》出しゃばりな人、また、その行為のたとえ。
い‐か・ける【射掛ける】
[動カ下一][文]いか・く[カ下二]敵に向かって矢を放つ。「火矢を—・ける」