いた‐び【板碑】
鎌倉時代から江戸初期にかけて盛んに行われた、死者の追善供養のために建てた平たい石の卒塔婆(そとば)。最上部を三角形に作り、その下に深彫りの横線を入れ、仏像・梵字(ぼんじ)、年月日・名前などを刻む...
いたび‐かずら【崖石榴】
クワ科の蔓(つる)性の常緑低木。暖地にみられ、岩などをよじ登る。葉は長円形で先がとがり、厚く、裏面に網目状の細脈がある。雌雄異株。花はイチジクに似て、実は紫黒色に熟す。日本・中国本土・台湾に分布...
いた‐びき【板引き】
絹布のつや出し加工の一。漆塗りの板に蝋(ろう)を引き、糊(のり)をつけて絹布を張り、よく乾かして引きはがす。また、そのようにした絹布。
いた‐びさし【板庇/板廂】
板で葺(ふ)いたひさし。
いた‐びょうし【板表紙】
板で作った表紙。法帖(ほうじょう)・折り手本などに用いる。
いた‐びん【板鬢】
歌舞伎の鬘(かつら)の一。鬢を油で固め、板のように磨いて左右に張り出したもの。「車引」の松王丸、「暫(しばらく)」の腹出しなど、大時代な荒事(あらごと)の役に用いる。