いた‐ぶね【板舟】
1 薄い板で作った小舟。泥深い水田で、苗や刈り取った稲をのせるのに使う。 2 東京日本橋の旧魚市場で、魚類販売のために並べた板。板舟株という営業上の権利が認められていた。
いた‐ぶ・る【甚振る】
[動ラ五(四)] 1 激しく揺り動かす。「枝も幹も凄まじい音をたてて、一度に風から—・られるので」〈漱石・彼岸過迄〉 2 おどして金品をとる。また、痛め付けたり、嫌がらせをする。ゆする。「たちの...
いた‐ぶろ【板風炉】
茶道具の風炉の一。板で作った四角い箱形の炉。小田原風炉。
いた‐べい【板塀】
板で作った塀。
いたぼ‐がき【板甫牡蠣】
イタボガキ科の二枚貝。カキの一種で、本州以南の内海にみられ、岩礁に付着。貝殻は円形に近く、直径約10センチで平たい。殻表は薄い殻片が檜皮(ひわだ)状に重なる。卵胎生。食用。《季 冬》
いた‐ぼとけ【板仏】
板を仏像の形に切り、彩色したもの。また、銅板などに仏像を打ち出したもの。多く寺院の壁に掛けた。
いた‐ま【板間】
1 床を板敷きにしてある部屋。板の間。 2 板葺(いたぶ)きの屋根の板と板とのすきま。「山の端に入るまで月をながめ見むねやの—もしるしありやと」〈源・手習〉
いた‐まえ【板前】
1 調理場のまな板を置く所。板場。 2 日本料理の料理人。また、料理人の頭(かしら)。板場。いた。 3 日本料理の手並み。調理の方法。
いた‐まさ【板柾】
木目(もくめ)のまっすぐに通った板。柾目の板。
いたまし・い【痛ましい/傷ましい】
[形][文]いたま・し[シク]《動詞「いた(痛)む」の形容詞化》 1 目をそむけたくなるほど悲惨である。痛々しい。「—・い交通事故」「—・い姿」 2 迷惑である。「声をかしくて拍子とり、—・しう...