いたこ‐ぶし【潮来節】
潮来地方で起こった俗謡。船歌から出て座敷歌となり、江戸中期に全国的に広まった。
いた‐こんごう【板金剛】
《「金剛」は金剛草履(ぞうり)の略》⇒板草履
イタコン‐さん【イタコン酸】
《itaconic acid》特異臭のある無色の結晶。天然にはコウジカビの一種により生成される。熱可塑性樹脂・イオン交換樹脂・合成繊維などの製造原料。メチレン琥珀(こはく)酸。
いた‐ご【板子】
1 和船の舟底に敷く揚げ板。「心は大浪にのる一枚の—の様に揺れる」〈漱石・草枕〉 2 杉・ヒノキ・ケヤキなどのきわめて厚い板材。ふつう、厚さ5寸(約15センチ)、長さ6尺(約1.8メートル)が基準。
板子(いたご)一枚(いちまい)下(した)は地獄(じごく)
船乗りの仕事が危険であることのたとえ。一寸下は地獄。
いた‐ごし【板輿】
屋根と左右両側を白木板で張り、前または前後に簾(すだれ)を掛けた輿。上皇・公卿・僧が遠行に用いた。
いた‐ごと【痛事】
非常につらく、困ったこと。特に、費用が多くかかること。「ちッと—だが翌日(あす)は終日(いちにち)見物させよう」〈和田定節・春雨文庫〉
いた‐ざい【板材】
木材を薄く製材したもの。厚さにより四分板・六分板・一寸板などといい、長さは6尺(約1.8メートル)のものが多い。
いたし‐かた【致し方】
「しかた」の改まった言い方。する方法。「お気の毒ですが、—ございません」
痛(いた)し痒(かゆ)し
《かけば痛いし、かかないとかゆい意から》二つの方法のどちらをとってもぐあいが悪く、どうしたらよいか迷う。また、ぐあいのよい面もあれば悪い面もあって、困る。