おもい‐ぐさ【思ひ種】
1 物思いのたね。心配のもと。「日を経つつ繁さはまさる—あふ言の葉のなどなかるらむ」〈千載・恋一〉 2 思う人。思い者。「更級とて、桔梗が本の太夫職、七草四郎が—」〈浄・島原蛙合戦〉 [補説]書...
おもいぐさ【思草】
佐佐木信綱の第1歌集。明治36年(1903)刊。
おもい‐ぐま【思ひ隈】
心が行き届くこと。相手への思いやりがあること。「—ありて、心くるしうものせさせ給ふべきなり」〈浜松・四〉
おもいぐま‐な・し【思ひ隈無し】
[形ク] 1 心が行き届かない。思慮分別が足りない。「—・く悪しうしたり」〈枕・一三六〉 2 相手の立場を考えない。思いやりがない。「桜ゆゑ風に心のさわぐかな—・き花と見る見る」〈源・竹河〉
おもい‐ぐる・し【思ひ苦し】
[形シク]つらくせつない。心苦しい。「家の妹に物言はず来にて—・しも」〈万・三四八一〉
おもい‐け・つ【思ひ消つ】
[動タ四] 1 強いて思わないようにする。忘れようとする。「よろづの事すさびにこそあれ、と—・たれ給ふ」〈源・澪標〉 2 無視する。軽蔑する。「こよなく—・ちたりし人も、嘆き負ふやうにて亡くなり...
おもい‐こ・う【思ひ恋ふ】
[動ハ上二]恋しく思う。恋い慕う。「心には火さへ燃えつつ—・ひ」〈万・四〇一一〉
おもい‐こが・れる【思い焦がれる】
[動ラ下一][文]おもひこが・る[ラ下二]いちずに恋しく思う。ひたすら恋い慕って悩む。「先輩に—・れる」
重(おも)い腰(こし)を上(あ)・げる
気が進まないことに、ようやく取りかかる。「—・げてためこんだ宿題に取り組む」
おもい‐こみ【思い込み】
深く信じこむこと。また、固く心に決めること。「—の強いやつ」