つっ‐かか・る【突っ掛(か)る】
[動ラ五(四)]《「つきかかる」の音変化》 1 あるものをめがけて、突いてゆく。「竹棹(たけざお)を手に—・っていく」 2 言いがかりをつける。くってかかる。「相手かまわず—・る」 3 歩いてい...
つつじ‐ばな【躑躅花】
[枕]ツツジの花の色が美しい意から、「にほふ」にかかる。「—にほへる君がにほ鳥のなづさひ来むと」〈万・四四三〉
つのくに‐の【津の国の】
[枕]摂津(せっつ)の国にある地名と同音の「なには」「泣かず」「来(こ)や」「長らへ」「見つ」などにかかる。「いにしへのながらの橋も—なには朽ちせずなほ残りけり」〈新千載・雑下〉
つの‐ごま【角胡麻】
ツノゴマ科の一年草。高さ約90センチ。全体が柔らかい毛で覆われ、葉は円状心臓形。夏、白色か紫色で黄色い斑点のある花を総状につける。果実は角状に曲がった突起が服にひっかかるところから「たびびとなか...
つの‐さわう
[枕]語頭に「石(いは)」をもつ語にかかる。「—石見(いはみ)の海の」〈万・一三五〉
つま‐ごもる【夫隠る/妻隠る】
[枕] 1 地名「小佐保(をさほ)」にかかる。かかり方未詳。「春日(はるひ)春日(かすが)を過ぎ—小佐保を過ぎ」〈武烈紀・歌謡〉 2 つまが物忌みのときにこもる屋の意から、「屋(や)」と同音をも...
つみ‐しろ【罪代】
罪の償い。罪ほろぼし。「かかる御仲らひにまじり侍る—には」〈宇津保・嵯峨院〉
つめろ【詰めろ】
将棋で、王手ではないが、受ける側が対応しなければ次の王手で詰みが生じる手を指すこと。また、そのような手。一手透き。「先手玉に—がかかる」
爪(つめ)を掛(か)・ける
興味をもつ。ちょっかいを出す。また、女性に戯れかかる。「古典芸能に—・ける」
つゆ‐しぐれ【露時雨】
露が一面におりて時雨にぬれたようになること。また、草木においた露が、時雨の降りかかるようにこぼれること。《季 秋》「父恋ふる我を包みて—/虚子」