かす・める【翳める】
[動マ下一][文]かす・む[マ下二]音や形などを、はっきりしない状態にする。「—・めた声に力を入れて」〈鴎外・雁〉
かすゆ‐ざけ【糟湯酒】
酒のかすを湯に溶かした飲み物。「—うちすすろひて」〈万・八九二〉
かすり【掠り/擦り】
1 かすること。 2 文字がかすれていること。また、その箇所。 3 上前(うわまえ)。口銭(こうせん)。「—をとる」 4 かすり傷。「肩先に僅かの—負ひて」〈浮・新可笑記・五〉 5 地口(じぐち...
かすり【絣/飛白】
かすれたような部分を規則的に配した模様。また、その模様のある織物。「紺—」
かすり‐いわ【飛白岩】
斑糲岩(はんれいがん)の俗称。
かすり‐がき【掠り書(き)】
墨の乏しい筆で、かすれたように書くこと。また、その書いたもの。
かすり‐きず【掠り傷】
1 物が皮膚をかすってできる軽い傷。擦過傷(さっかしょう)。 2 わずかな被害。
かすり‐ふで【掠り筆】
書画などでかすれを生じさせる筆法。渇筆。
カスリーン‐たいふう【カスリーン台風】
昭和22年(1947)9月15日、東海道沖を通過し房総半島の南端をかすめた台風。前線の影響を伴って大雨となり、関東・東北・北海道に水害をもたらした。全国の死者・行方不明者は1930名。 [補説]...
かす・る【掠る/擦る】
[動ラ五(四)] 1 軽く触れて通り過ぎる。かすめる。「弾丸が耳を—・った」 2 上前をはねる。「賃金を—・る」 3 かすり書きにする。 4 他人のものをちょっと利用する。「その提灯の明りを—...