かなざわ‐ぶんこ【金沢文庫】
鎌倉中期、北条実時(ほうじょうさねとき)が武蔵国六浦庄金沢郷(横浜市金沢区)の称名寺境内に設立した文庫。和漢の貴重図書を収蔵し、「足利(あしかが)学校」と並んで中世教育史上の重要な存在。昭和5年...
かなざわ‐へいや【金沢平野】
石川県中南部にある細長い沖積平野。北東から南西方向に長さ約60キロメートル、幅約10キロメートル。北西側は日本海に臨み、南東側は白山山系に接する。同県の中心地帯で、金沢・白山・能美・小松・加賀の...
かな‐し【仮名詩】
漢詩の絶句や律の体に倣って試みられた俳諧体の詩。各務支考(かがみしこう)の創意。蕪村の「春風馬堤曲」の類。
かなし・い【悲しい/哀しい/愛しい】
[形][文]かな・し[シク] 1 心が痛んで泣けてくるような気持ちである。嘆いても嘆ききれぬ気持ちだ。「友が死んで—・い」⇔うれしい。 2 人に1のような気持ちを起こさせる物事のさま。「—・い知...
かなしいだけ【悲しいだけ】
藤枝静男の短編小説集。妻の30年以上に及ぶ闘病生活から死までを描いた私小説。昭和54年(1979)刊行。同年、第32回野間文芸賞受賞。
かなしいワルツ【悲しいワルツ】
《原題、(フランス)Valse triste》シベリウスの管弦楽曲。1904年作曲。クオレマの第1曲を改編。悲しきワルツ。
かな‐しき【鉄敷(き)/金敷(き)】
鍛造や板金作業をするとき、加熱した材料をのせる鋳鉄または鋳鋼製の台。上面は平らで、工作物を曲げるときに用いる角(つの)(鳥口)とよぶ突起がある。鉄床(かなとこ)。
かなしきがんぐ【悲しき玩具】
石川啄木(いしかわたくぼく)の第2歌集。明治45年(1912)刊。晩年の194首と歌論2編を収める。
かなしきせんき【悲しき戦記】
伊藤桂一の連作短編小説集。昭和38年(1963)刊行。第二次大戦中の経験・実話をもとに描いた戦記集。
かなしきちち【哀しき父】
葛西善蔵の処女小説。大正元年(1912)、同人誌「奇蹟」創刊号に葛西歌棄(うたすつ)の筆名で発表。