ガンマ‐せん【γ線/ガンマ線】
放射線の一。放射性元素のγ崩壊で放出される、波長が10−11メートル以下の電磁波。X線より透過力が大きく、電離作用は小さい。癌(がん)の治療や材質検査など広く利用される。
ガンマせん‐てんもんがく【γ線天文学/ガンマ線天文学】
宇宙から来るγ線を観測し、天体や宇宙物理現象を研究する天文学の一分野。数百キロ電子ボルトから数十ギガ電子ボルトのγ線は主に人工衛星や気球で観測が行われる。100ギガ電子ボルト以上のγ線は超高エネ...
ガンマせん‐バースト【γ線バースト/ガンマ線バースト】
強力なγ線が極めて短時間で爆発的に放射される現象。1960年代から知られているが、その発生源、および発生機構は明らかになっていない。1990年代後半以降、観測精度が向上し、銀河系内ではなく宇宙の...
ガンマせん‐ぶんこうけい【γ線分光計/ガンマ線分光計】
γ線の分光分析を行う装置。放射性元素や、高エネルギー粒子が衝突した原子核から発せられる固有のγ線のスペクトルを分析することにより、核種の同定や元素の量の測定などを行う。
ガンマ‐ち【γ値/ガンマ値】
《gamma value》ディスプレー、プリンター、スキャナーなど、画像を扱うコンピューターの周辺機器において、画像の明るさの変化に対する入出力電圧の変化の比をとった値。それぞれの機器の固有の特...
ガンマ‐ナイフ【gamma knife/γ-knife】
放射線の一種γ(ガンマ)線を使った定位放射線治療装置。脳動静脈奇形、脳腫瘍などを開頭手術をせず、病巣部にγ線を集中して照射し、治療する。1968年米国で開発された。
ガンマ‐フィールド【gamma field/γ-field】
γ線を利用して農作物に突然変異を起こさせ、品種改良を行う実験農業。放射線農場。
ガンマ‐ほうかい【γ崩壊/ガンマ崩壊】
放射性元素の原子核がγ線を放出する現象。このとき、もとの原子核の原子番号や質量数は変化しない。γ壊変。
ガンマ‐ほせい【γ補正/ガンマ補正】
《gamma correction》ディスプレーやプリンターなど、画像を扱うコンピューターの周辺機器において、色データの入力信号と実際に出力される画像の信号を相対的に調整する作業。→γ値
ガンマ‐リノレンさん【γ-リノレン酸/ガンマリノレン酸】
n-6系脂肪酸の一つ。人間の体内でリノール酸から合成され、ジホモ-γ-リノレン酸を経てアラキドン酸になる。GLA(gamma-linolenic acid)。