きこし‐め・す【聞こし召す】
[動サ五(四)]《動詞「聞く」の尊敬語「きこす」に動詞「見る」の尊敬語から転じた「めす」の複合したもの》 1 本来の「飲む」「食う」の尊敬語から転じて、酒を飲むことを戯れていう。「だいぶ—・して...
きこ・える【聞(こ)える】
[動ア下一][文]きこ・ゆ[ヤ下二]《動詞「き(聞)く」の未然形に上代の自発の助動詞「ゆ」が付いた「きかゆ」の音変化》 1 音・声などが耳で感じられる。自然に耳に入る。「汽笛が—・える」 2 聞...
き‐がんぴ【黄雁皮】
ジンチョウゲ科の落葉低木。関西地方以西の山地に自生し、高さ約1メートル。葉は卵形で対生。秋、黄色の小花が咲く。樹皮を和紙の原料に用いる。黄小(きこ)雁皮。
きき‐わす・れる【聞(き)忘れる】
[動ラ下一][文]ききわす・る[ラ下二] 1 うっかりして、聞くべきことを聞かないままにする。「集合時刻を—・れる」 2 聞いたことを忘れる。「この年齢になると何でもすぐに—・れてしまう」
きき‐おと・す【聞(き)落(と)す】
[動サ五(四)] 1 聞くべきことをうっかりして聞かないでしまう。聞き漏らす。「相手の名を—・す」 2 聞いて心の中で相手を軽蔑する。「あへなく淡つけきやうにや—・し給ひけむ」〈源・若菜下〉
き‐ご【季語】
俳句で、季節と結びついて、その季節を表すと定められている語。連歌・俳諧では、季詞(きことば)、季の詞(ことば)。四季の詞。季題。
きこえよ‐がし【聞(こ)えよがし】
[名・形動]《動詞「きこえる」の命令形+接尾語「がし」から》悪口や皮肉などをわざと本人に聞こえるように話すこと。また、そのさま。「—な言い方」「—に物を言う」
きこえ‐や・る【聞こえ遣る】
[動ラ四]「言い遣る」の謙譲語。 1 手紙や伝言などをお伝え申し上げる。「姨捨山の月にはあらぬわが心も—・らむ方なくて」〈狭衣・四〉 2 (多く打消しの形で用いる)言うべきことを最後まで申し上げ...
かっ‐こめ【掻っ込め】
《福をかきこめ、の意》酉(とり)の市で売る縁起物の熊手の一。小さい枡形(ますがた)の中に恵比須(えびす)・大黒などの像を入れて熊手につけたもの。
か‐ちゅう【家中】
1 家の中。屋敷の中。 2 家族全員。いえじゅう。「—一同より」 3 江戸時代、大名の家臣の総称。藩士。また、藩。「御前(ごぜん)死去の後、—は若殿なきことを悲しみ」〈浮・一代女・一〉