セル
《オランダ語の「セルジ」を「セル地」と解したところから》主に梳毛糸(そもうし)を使った平織り、または綾織りの和服用毛織物。セル地。《季 夏》「—着れば風なまめけりおのづから/万太郎」
せめ‐ふ・す【責め伏す】
[動サ下二] 1 厳しく言って、無理に承服させる。説き伏せる。「—・せられければ、なまじひに山科へ向ひてけり」〈愚管抄・五〉 2 問いつめる。詰問する。「言葉を以て—・せて問はんずるものを」〈義...
せ‐まくら【瀬枕】
1 川の早瀬の水が石などに激しく当たって盛り上がり、枕のように見える所。「—大きに滝鳴って、さかまく水も早かりけり」〈平家・九〉 2 《瀬に枕する意》船中に寝ること。「舟子の—、しのび女ある所ぞ...
せみ‐の‐は【蝉の羽】
1 襲(かさね)の色目の名。表は檜皮(ひわだ)、裏は青。 2 蝉の翅(はね)。「—よりも軽げなる直衣(なほし)」〈枕・三三〉 3 蝉の翅のような薄い着物や布。せみのはごろも。「—もたちかへてける...
すが‐すが【清清】
[副] 1 気分がすっきりして晴れやかなさま。「心がすっかり新しく—とおなりなすったので」〈木下尚江・良人の自白〉 2 ためらいがないさま。さっぱり。「いとうしろめたう思ひ聞こえ給ひて、—ともえ...
ず
[助動][ざら|ざり|○|ざる|ざれ|ざれ]活用語の未然形に付き、断定的な否定判断を表す。ない。ぬ。→ざり →ぬ「あらたまの年の緒長く逢はざれど異(け)しき心を我が思(も)はなくに」〈万・三七七...
し‐お・く【為置く/仕置く】
[動カ四] 1 処置する。しておく。「あるべき事どもなど—・かせ給ひけり」〈栄花・布引の滝〉 2 処罰する。こらしめる。「其場にて四人の侍を—・きし折柄」〈伎・小袖曽我〉
じち‐よう【実用】
[名・形動ナリ]まじめなこと。また、そのさま。実直。律儀。「いとまめに—にて、あだなる心なかりけり」〈伊勢・一〇三〉
して
《動詞「する」の連用形+接続助詞「て」から》 [格助]名詞、活用語の連体形、副詞・助詞などに付く。 1 動作をともにする人数・範囲を表す。「みんな—考えよう」「もとより友とする人一人二人—行き...
じ‐たん【自嘆/自歎】
《「じだん」とも》自分で自分のことをほめること。自賛。「和歌よむ事を自らも常に—し給ひけり」〈今昔・二四・三三〉