こころ‐みだれ【心乱れ】
心の平静を失うこと。思慮分別を失うこと。「わづらふとのみ聞きわたるは、かやうの—にこそありけれ」〈夜の寝覚・一〉
こころみ‐に【試みに】
[副]はっきりしない事柄を確かめるために、やってみるさま。「—一口食べてみる」
こころみのユダヤコムプレックス【試みのユダヤ・コムプレックス】
青野聡の長編小説。昭和55年(1980)、雑誌「文学界」に連載。昭和56年(1981)刊行。
こころ・みる【試みる】
[動マ上一][文][マ上一]《心見る、の意》 1 実際に効力・効果などをためすために行う。ためしにやってみる。「実験を—・みる」「抵抗を—・みる」 2 試飲・試食をする。「此の飯(いひ)と今の供...
こころ・む【試む】
[動マ上二]《「こころみる」の上二段化。平安末期から現れる》 1 ためしてみる。「当家の浮沈をも—・むべしとこそ存じ候へ」〈古活字本平治・上〉 2 試飲・試食をする。「国王に備はる物も、まづ我さ...
こころ‐むき【心向き】
「心向け」に同じ。「鹿毛(かげ)なる馬のならびなき逸物(いちもつ)、乗り走り、—、又あるべしとも覚えず」〈平家・四〉
こころ‐むけ【心向け】
心の向け方。意向。また、気質。性質。心向き。「頼み聞こえ給ふ—など、らうたげに、若やかなり」〈源・胡蝶〉
心(こころ)咽(む)・す
悲しみで胸がいっぱいになる。「我妹子(わぎもこ)が植ゑし梅の木見るごとに—・せつつ涙し流る」〈万・四五三〉
こころ‐もうけ【心設け】
あらかじめ心の準備をすること。心構え。心積もり。「これもさるべきにこそは、と思ひゆるして—し給へり」〈源・総角〉
心(こころ)も心(こころ)なら◦ず
心が落ち着かず、気が気でない。「内の人々は、まして—◦ずあわたたしく」〈増鏡・北野の雪〉