こやす‐がい【子安貝】
タカラガイ科に属する巻き貝の俗称。特に大形のハチジョウダカラガイをさすことが多い。安産のお守りとされた。《季 春》「—二見の浦を産湯かな/其角」→宝貝(たからがい)
こやす‐がみ【子安神】
子授け・安産・育児などの祈願の対象となる神。鬼子母神(きしもじん)・観音・地蔵や木花開耶姫(このはなのさくやびめ)など。
こやす‐こう【子安講】
安産祈願のために、婦人が集まって子安神を祭る信心講。
こやす‐じぞう【子安地蔵】
妊婦の安産を守護するという地蔵尊。
こ‐やすみ【小休み】
[名](スル)少しの間休むこと。少憩(しょうけい)。「一時(ひとしきり)—して居た女の楽師が」〈荷風・ふらんす物語〉
こ‐やすみどの【小安殿】
大内裏の殿舎の一。大極殿(大安殿(おおやすみどの))の後方(北方)にあって、天皇が政務を執る殿舎。こあどの。しょうあんでん。
こ‐やつ【此奴】
[代]三人称の人代名詞。「こいつ」よりもやや古い言い方で、話し手の近くの人をののしったり、ぞんざいにいったりする場合に用いる。
こや‐づか【小屋束】
小屋組みで、小屋梁(こやばり)の上に立てる束。
こ‐やど【小宿】
1 小さな宿。ちょっと泊まる宿。 2 江戸時代、奉公人が暇をとったときに身を寄せる宿。男女が密会に使ったり、時には、私娼も置いたりした。中宿(なかやど)。出合い宿。「おのが心まかせの男狂ひ、—を...
こやど‐ばいり【小宿入り】
奉公人が小宿2に入ること。暇を取って寄宿すること。また、遊興すること。こやどいり。「一夜がけのおひまをもらうて、—をし」〈浮・禁短気・三〉