なま‐じめ【生締】
歌舞伎の鬘(かつら)の一種で、髷(まげ)を油で棒状に固めたもの。石切梶原や佐々木盛綱・熊谷直実など時代物の分別ある武士の役に用いることが多いので、これらの役柄をもさす。
な‐んじ【汝/爾】
[代]《「なむち」の音変化》二人称の人代名詞。多く、対等またはそれ以下の人に用いられる。「—コレヲワキマエタカ」〈天草本伊曽保・イソポが生涯〉
なれ‐ば
[接]《断定の助動詞「なり」の已然形+接続助詞「ば」から》それだから。したがって。「はじめは嘘なれども女房になれば男を真実に思ふ。—これを嘘の誠といふ」〈伎・浅間嶽〉
なみだ‐きん【涙金】
同情して与える金。また、お情けで与えるわずかな金。特に、これまでの関係を絶つときなどに与える少しの金。
なべ‐ぶぎょう【鍋奉行】
鍋料理の食材の入れ方や味の付け方、食べる順序などについて、あれこれと世話を焼きたがる人。
何(なん)だ彼(か)んだ
ああだこうだ。あれやこれや。なんのかの。なんだかだ。「—と難癖をつける」
なに‐くれ【何くれ】
[副]あれやこれや。いろいろ。何くれとなく。「居りさえすれば、—と款待(もて)なして呉れた」〈漱石・坊っちゃん〉 [代]不定称の指示代名詞。不特定多数の人や事物を漠然とさす。なになに。「—の...
何(なに)くれと無(な)く
あれこれ。いろいろ。なにくれと。「常日ごろ—力になってくれる」
なにか‐と【何彼と】
[副]一つの物事に限定しない気持ちを表す。何やかやと。あれやこれやと。いろいろと。「暮れは—忙しい」
何(なに)と無(な)・し
1 事物の状態や雰囲気などが、それと限定されないさま。これということもない。「空のけしきの、—・くすずろにをかしきに」〈枕・五〉 2 とり立てて言うに及ばない。平凡である。「—・き御歩きももの憂...