しに‐たわけ【死に戯け】
「たわけ」を強め、人をののしっていう語。「三人の弟(おとと)ども、他の人の顔して、—と申しなし」〈浮・二十不孝・二〉
しに‐ちょう【死に帳】
払ってもらえる当てのない売掛金を記しておく帳面。「親方の確かに知らぬ売り掛けは—に付け捨て」〈浮・胸算用・三〉
シニック【cynic】
[形動]「シニカル」に同じ。「—な態度」
しに‐づら【死に面】
死に顔。また、死人のような顔。
しに‐てんごう【死にてんがう】
《「てんごう」は戯れの意》死ぬまねをすること。狂言自殺。「この忙しき中に、無用の—と存じた」〈浮・胸算用・二〉
しに‐でたち【死に出立ち】
「死に出(い)で立ち」に同じ。「嫁入りする日は—、葬礼の儀式と聞く」〈浄・薩摩歌〉
しに‐どき【死に時】
死ぬ時。死ぬべき時。死ぬのにふさわしい時機。
しに‐どこ【死に所/死に処】
「しにどころ」に同じ。
しに‐どころ【死に所/死に処】
死ぬのにふさわしい場所や場合。しにどこ。
しに‐のこ・る【死に残る】
[動ラ四]他の者が死んで、その人だけが生き残る。死に後れる。「—・る人あらば、我が忠戦を語って子孫に留むべし」〈太平記・九〉