しか‐も【然も/而も】
《副詞「しか」+係助詞「も」から》 [接] 1 前述の事柄を受けて、さらに別の事柄を加えるときに用いる。その上。「あの方は私の恩師で、—命の恩人だ」 2 前述の事柄を受けて、それに反する帰結を...
に‐も‐かかわらず【にも拘らず】
[連語]《連語「にも」+動詞「かかわる」の未然形+打消しの助動詞「ず」》 1 前述の事柄を受けて、それと相反する行動をとる意を表す。…であるのに。「雨—出かける」「あれほど固く約束した—姿を現...
その‐くせ【其の癖】
[接] 1 前述の事柄を受けて、それと相反する事柄を導く。それなのに。それにもかかわらず。「彼は、やせていて、—大飯食らいだ」 2 そのうえ。「わしも仲間の太々講(だいだいこう)で、—講親といふ...
しかる‐を【然るを/而るを】
[接]それなのに。ところが。「親父の脚(すね)をかじって…。—生意気に絹の衣服(きもの)を被たり」〈逍遥・当世書生気質〉
それ‐だのに
[接]「それなのに」に同じ。「—西洋人が日本に来て交易するのを何の角(か)のというは」〈加藤弘之・交易問答〉
其(そ)れにも拘(かか)わらず
前述の事柄を受けて、そこから期待・予想される内容とは相反する結果になることを表す。それなのに。「雨が激しくなった。—試合は続行された」
それで‐いて
[接]前に述べた事柄とは、似つかわしくない事柄を次に述べる意を表す。それでいながら。それなのに。「腕は半人前、—料金は一人前にとるんだから」
な‐のに
[接]《接続詞「それなのに」の「それ」が省略されたもの》前述の事柄に対し、あとの事柄がそれと矛盾する内容であることを示す。「彼は三時に来ると言った。—来なかった」
だ‐のに
[接]前述の事柄を受けて、それと相反する内容を導く。なのに。それなのに。「待っていた。—、とうとう来なかった」
それ‐に
[接] 1 そのうえ。それに加えて。「晴れたし、—風もない」 2 そうであるのに。それなのに。「殿上の台盤には人もつかず。—、豆一盛りやをらとりて」〈枕・一〇八〉 3 それにより。その結果。「右...