たま‐の‐うら【玉の浦】
和歌山県南東部、那智勝浦町の海辺。[歌枕]「我(あ)が恋ふる妹は逢はさず—に衣片敷きひとりかも寝む」〈万・一六九二〉
たま‐の‐お【玉の緒】
1 玉を貫き通した細ひも。また、その宝玉の首飾り。「初春の初子(はつね)の今日の玉箒(たまばはき)手に取るからに揺らく—」〈万・四四九三〉 2 《玉をつなぐ緒が短いところから》短いことのたとえ。...
たまのおくりわけ【玉の緒繰分】
江戸後期の語学書。5巻。東条義門著。天保12年(1841)刊。本居宣長の「詞(ことば)の玉緒(たまのお)」を補訂したもの。
たま‐の‐おぐし【玉の小櫛】
玉で飾った櫛。また、美しい櫛。「さしながら昔を今につたふれば—ぞ神さびにける」〈源・若菜上〉 [補説]書名別項。→玉の小櫛
たまのおぐし【玉の小櫛】
「源氏物語玉の小櫛」の略称。
たま‐の‐おごと【玉の小琴】
玉で飾った琴。また、美しい琴。「ひざに伏す—の事なくはいたくここだく我恋ひめやも」〈万・一三二八〉
たまのお‐の【玉の緒の】
[枕] 1 玉を通す緒の意で、その長短から「長し」「短し」、乱れたり切れたりすることから「思ひ乱る」「絶ゆ」「継ぐ」、玉が並んでいるようすから「間(あひだ)もおかず」などにかかる。「—長き春日を...
たま‐の‐おび【玉の帯】
石帯(せきたい)。ごくのおび。
たまのおや‐じんじゃ【玉祖神社】
山口県防府市にある神社。祭神は玉祖命ほか一座。周防(すおう)国一の宮。玉祖大明神。俗称、たまっさま。
たま‐の‐かんざし【玉の簪】
キジカクシ科の多年草。葉は長楕円形で、縁は軽く波打つ。夏から秋に、白色で香りのある花を総状につける。花は夕方開き、朝閉じる。中国の原産で、観賞用に栽培。