なお‐しも【猶しも】
[副]《「しも」は強めを表す助詞》ますます。いっそう。「吉野山—奥に花さかば又あくがるる身とやなりなん」〈新勅撰・恋五〉
なおし‐もの【直し物】
1 ものを直すこと。また、直さなければならないもの。つくろいもの。 2 除目(じもく)のあと、召名(めしな)などの誤りを改める儀式。
なお・す【直す】
[動サ五(四)] 1 もとの良好な状態に戻す。 ㋐もとのようすに復させる。「気分を—・す」「化粧を—・す」 ㋑もとどおりに役立つようにする。修復する。「故障を—・す」「雨漏りの箇所を—・す」 ㋒...
な‐おと【汝弟】
弟を親しみを込めていう語。わが弟。「愛(は)しきよし—のみこと」〈万・三九五七〉
なお‐なお【直直】
[形動ナリ]まっすぐなさま。すなおなさま。「ひさかたの天路は遠し—に家に帰りて業(なり)をしまさに」〈万・八〇一〉
なお‐なお【尚尚/猶猶】
《「なお」を重ねて強めた語》 [副] 1 ますます。さらに。「—努力が求められる」 2 まだやはり。依然として。「—も康頼を恋しと思しめされん時は」〈延慶本平家・一末〉 [接]手紙文などの最...
なおなお‐がき【尚尚書(き)】
手紙で、本文のあとに書き添える文。「尚々」の語で書き始めるところからいう。追而(おって)書き。二伸。追伸。
なおなお・し【直直し】
[形シク] 1 普通である。平凡である。きわだたない。「正身(さうじみ)を、—・しくやつして」〈源・東屋〉 2 品がない。卑しい。「いとあさましう、—・しき御心なり」〈狭衣・四〉
なお‐の‐こと【尚の事】
[副]「なお」を強めていう語。なおさら。よりいっそう。「天気がよければ、—旅は楽しい」
なお‐び【直毘/直日】
物斎(い)みが終わって、平常の生活に復すること。また、その日。なおみ。