つばひら‐か【詳らか/審らか】
[形動ナリ]「つまびらか」に同じ。「右大臣の申さるる旨ことに—なりとて、それをぞ用ひられける」〈文明本愚管抄・五〉
つかさ【長/首】
1 主要な人物。首長。おさ。「宮の—は、すなはち脚摩乳(あしなづち)、手摩乳なり」〈神代紀・上〉 2 主要なもの。「古(いにしへ)よ今の現(をつつ)に万調(よろづつき)奉る—と作りたるその生業(...
たま‐さか【偶さか/適さか】
[副](「に」を伴っても用いる) 1 思いがけないさま。偶然であるさま。たまたま。「—めぐりあった好機」「—に旧友と出会う」「—の来客」 2 機会が数少ないさま。まれに。たまに。「—郷里に帰る...
た◦なり
[連語]連語「たんなり」の撥音の無表記。「声いといたうつくろひ—◦なり」〈かげろふ・下〉
でこ‐でこ
[副] 1 大きく盛り上がっているさま。不細工にふくれ上がっているさま。「飯を—(と)盛る」 2 身なりなどをやたらに飾りたてるさま。ごてごて。「—(と)着飾る」
[形動]
に同じ。「—な身...
そば‐ざま【側方/側様】
[名・形動ナリ] 1 かたわらの方。側面。「この童、鼻をひんとて、—に向きて鼻をひるほどに」〈宇治拾遺・二〉 2 正義や道理に背きはずれること。また、そのさま。「されば—なるわろき心得なり」〈蓮...
そび‐やか【聳やか】
[形動ナリ]ほっそりとしたさま。すらりとしたさま。「白く—に柳をけづりて作りたらむやうなり」〈源・横笛〉
そ‐な・る【磯馴る】
[動ラ下二]《「そ」は「いそ(磯)」の音変化》 1 潮風のために、木の枝や幹が地面をはうように延びる。「荒磯(あらいそ)の波に—・れて這(は)ふ松はみさごのゐるぞ便りなりける」〈山家集・中〉 2...
たいだい・し
[形シク]あるまじきことだ。もってのほかだ。「かく世の中の事をも思ほし捨てたるやうになりゆくは、いと—・しきわざなり」〈源・桐壺〉 [補説]「たぎたぎし」の音変化といわれるが未詳。
そら・す【反らす】
[動サ五(四)] 1 まっすぐな物、平らな物を弓なりに曲げる。「ベニヤ板を—・す」 2 からだを後ろの方へ弓なりに曲げる。そりかえらせる。「身を—・す」「得意気に胸を—・す」