やぶ‐らん【藪蘭】
キジカクシ科の多年草。林下に生える。木質の根茎から、つやのある線形の葉が多数出る。夏、高さ30〜50センチの花茎を伸ばし、紫色の小花を穂状につける。実は緑黒色。根を漢方で麦門冬(ばくもんどう)と...
やぶ‐でまり【藪手毬】
レンプクソウ科の落葉低木。山中の湿った所に自生。葉は楕円形で先が鋭くとがり、縁にぎざぎざがある。5、6月ごろ、小花を密につけ、周りを白い大きい装飾花が囲む。実は赤から黒く熟す。関東以西に分布。
やぶ‐にっけい【藪肉桂】
クスノキ科の常緑高木。中部地方以南の海岸近くに自生。葉は長楕円形でつやがあり、肉桂に似た香りがある。初夏、葉の付け根から柄を出し、薄黄色の小花を散形につけ、黒い実を結ぶ。材は器具・薪炭用。くすたぶ。
やぶ‐にんじん【藪人参】
セリ科の多年草。山野の藪に生え、高さ約60センチ。葉は羽状複葉でニンジンに似る。4、5月ごろ、白い小花をまばらな散形状につける。
やぶ‐むらさき【藪紫】
シソ科の落葉低木。山地に生え、葉や花に毛が密生。葉は長楕円形で先がとがり、対生する。夏、葉の付け根に淡紫色の小花を密につけ、実は熟すと紫色になり、ムラサキシキブに似る。宮城県以南に分布。
や‐じり【鏃/矢尻】
1 矢の先端につけ、射当てたとき突き刺さる部分。普通は鉄製であるが、古くは石・骨・銅なども用いられた。矢の根。 2 矢を射当てる技量。「小藤太が—の細かさ、これ見給へ」〈浄・虎が磨〉
や‐ごう【屋号】
1 家屋敷の各戸につける姓以外の通称。先祖名、職業名、家の本家・分家関係などによって呼び分けた。家名(いえな)。門名(かどな)。 2 商店の商業上の名。生国や姓の下に「屋」をつけたものが多い。「...
もち‐ばな【餅花】
柳などの枝に、さまざまな色・形をした小さな餅や団子を花のようにつけたもの。小正月に神棚や室内に飾る。《季 新年》「—や不幸に慣るること勿れ/草田男」→繭玉(まゆだま)
物(もの)言(い)えば唇(くちびる)寒(さむ)し秋(あき)の風(かぜ)
《芭蕉の句から》人の短所を言ったあとは、後味が悪く、寂しい気持ちがする。転じて、何事につけても余計なことを言うと、災いを招くということ。
もの‐つけ【物付け】
鞍(くら)の後輪(しずわ)の四方手(しおで)につけるひも。とっつけ。