やなぎ‐も【柳藻】
ヒルムシロ科の多年草。小川などの水中に生え、水流になびく。全体に褐緑色で、茎は細く、葉は柳に似て細長く、互生する。夏、葉のわきから柄を出し、黄緑色の小花を穂状につける。ささも。
やなぎ‐らん【柳蘭】
アカバナ科の多年草。高原の日当たりのよい地に群生し、高さ約1.5メートルに達する。茎は直立し、枝分かれしない。葉は柳に似て細長く、互生。夏、茎の上部に紅紫色の4弁花を総状につけ、横向きに開く。
やな‐ぐい【胡簶/胡籙】
矢を入れ、右腰につけて携帯する道具。奈良時代から使用され、状差し状の狩胡簶(かりやなぐい)と幅の広い平胡簶(ひらやなぐい)とがある。また、古製の靫(ゆき)が発展したものを平安時代からは壺胡簶(つ...
や‐ばね【矢羽根/矢羽】
1 矢に矧(は)ぐ鳥の羽根。ワシ・タカ・キジなどの翼の羽と尾羽が用いられ、矢の飛行方向を保つためにつける。護田鳥尾(うすべお)・中黒・切り斑(ふ)など、斑文の名でよばれる。 2 1の形を表した模様。
やぶ‐こうじ【藪柑子】
サクラソウ科の常緑小低木。低い山地の林内に生え、高さ約15センチ。葉は長楕円形で先がとがり、質は厚くてつやがある。夏、数個の白い小花を下向きにつけ、冬に赤い実を結ぶ。鉢植えなどにし、正月の飾りに...
やぶ‐じらみ【藪虱】
セリ科の二年草。野原や道端に生え、高さ約60センチ。全体に毛があり、葉は複葉で羽状に細かく裂けている。夏、白い小花を散形につけ、実は卵形でとげ状の毛が密生し、衣服にくっつく。《季 秋 花=夏》
やぶ‐タバコ【藪タバコ】
キク科の多年草。山林に生え、高さ60〜90センチ。全体に強い臭気がある。根から出る葉は大きくタバコの葉に似る。茎には長楕円形の葉が互生する。8〜10月、黄色の花を下向きにつける。実を駆虫薬に用い...
やぶ‐でまり【藪手毬】
レンプクソウ科の落葉低木。山中の湿った所に自生。葉は楕円形で先が鋭くとがり、縁にぎざぎざがある。5、6月ごろ、小花を密につけ、周りを白い大きい装飾花が囲む。実は赤から黒く熟す。関東以西に分布。
やぶ‐にっけい【藪肉桂】
クスノキ科の常緑高木。中部地方以南の海岸近くに自生。葉は長楕円形でつやがあり、肉桂に似た香りがある。初夏、葉の付け根から柄を出し、薄黄色の小花を散形につけ、黒い実を結ぶ。材は器具・薪炭用。くすたぶ。
やぶ‐にんじん【藪人参】
セリ科の多年草。山野の藪に生え、高さ約60センチ。葉は羽状複葉でニンジンに似る。4、5月ごろ、白い小花をまばらな散形状につける。