あべ‐まき【あべ槙】
ブナ科の落葉高木。山陽地方の山地に多く、樹皮に厚いコルク層が発達する。葉はクヌギに似るが、裏面は灰白色。雌雄異株で、5月ごろ、黄褐色の尾状の雄花、多数の苞(ほう)をもつ雌花をつける。果実はどんぐ...
さく‐さん【柞蚕】
ヤママユガ科のガ。大形で、翅(はね)は赤褐色または灰褐色で眼状紋がある。中国の原産で、明治年間に日本に輸入された。幼虫の食草はクリ・クヌギ・カシワなどで、野外のクヌギ林で飼育される。繭は蚕のもの...
ふし‐むし【五倍子虫】
1 五倍子を作るアブラムシの総称。ヌルデノミミフシなど。 2 広く、虫癭(ちゅうえい)(虫こぶ)を作る昆虫の総称。イスノキにつくイスノフシアブラムシ、クヌギにつくクヌギノイガタマバチなど。
あか‐しじみ【赤小灰蝶】
シジミチョウ科のチョウ。前翅(まえばね)は橙赤(とうせき)色で外縁が黒色。雑木林に多く、夕方飛ぶ。幼虫はコナラ・クヌギなどの新芽や若葉を食べる。
やま‐まゆ【山繭/天蚕】
鱗翅(りんし)目ヤママユガ科のガ。翅(はね)の開張約15センチと大形で、色は赤褐・暗褐・黄褐色など変異に富む。前翅の先は鎌状にとがり、各翅の中央に眼状紋がある。幼虫は緑色で毛のまばらに生えた芋虫...
くす‐さん【樟蚕】
鱗翅(りんし)目ヤママユガ科の昆虫。大形のガで、翅(はね)の開張9〜12センチ。翅は黄褐色、後ろ翅に眼状紋がある。秋、灯火によく飛来する。長毛の生えた幼虫はクリ・クヌギ・クスノキなどの葉を食い、...
くつぬぎ‐いし【沓脱ぎ石/靴脱ぎ石】
縁側や式台などの前に置き、履物を脱いでそこに置いたり、踏み台にしたりする石。くつぬぎ。
き‐したば【黄下翅】
ヤガ科のガ。翅(はね)の開張7センチくらい。前翅は波状紋のある灰黒色で、後ろ翅は黄色地に黒褐色の帯がある。幼虫はフジ・クヌギなどの新葉を食べ、成虫は夏にみられる。
くわがた‐むし【鍬形虫】
甲虫目クワガタムシ科の昆虫の総称。体はやや平たくて長く、雄は頭の先に大形のあごを突き出し、兜(かぶと)の鍬形に似る。雌は小形で、あごも発達しない。夜、クヌギなどの樹液に集まる。幼虫は朽ち木や腐植...
きく‐ずみ【菊炭】
《切り口が菊花形をしているところから》茶の湯で用いる輪切りにした櫟炭(くぬぎずみ)。