はな‐こぶ【鼻瘤】
ハト類の上くちばしの付け根にある、こぶ状に盛り上がった蝋膜(ろうまく)。びりゅう。→蝋膜
はなご【花子】
狂言。座禅をすると言って妻を遠ざけた男が、太郎冠者に座禅衾(ざぜんぶすま)をかぶせて身代わりにし、愛人の花子のもとへ出かけていく。男が帰宅すると、衾の中に妻がいて、さんざんにしかられる。狂言最高...
はな‐ごえ【鼻声】
1 涙にむせんだり、風邪をひいたりしたときの、鼻の詰まった声。 2 甘えるときに出す、鼻にかかった声。「—で小遣いをねだる」
はな‐ごおり【花氷】
花を入れて凍らせた氷柱。室内、料理の皿などに立てて涼感を呼ぶ。《季 夏》 [補説]書名別項。→花氷
はなごおり【花氷】
日野草城の第1句集。昭和2年(1927)刊。
はな‐ごけ【花苔】
ハナゴケ科の地衣類。高山や寒冷地に群生。全体が樹状に分枝し、高さ3〜10センチ、灰白色。枝の先に子器(しき)がつき、暗褐色。北極圏ではトナカイの飼料に利用。となかいごけ。
はな‐ごころ【花心】
1 《すぐに散ってしまうところから》移りやすい心。あだ心。浮気心。「—におはする宮なれば」〈源・宿木〉 2 華やかな心。「ひらく連中(いちざ)の—、若やぐ春の一趣向」〈人・恵の花・自序〉
はな‐ござ【花茣蓙】
いろいろな色に染めた藺(い)で花模様などを織り出したござ。無地に捺染(なっせん)を施したものもある。はなむしろ。《季 夏》「—にやまひおもりてゐると知らず/万太郎」
はな‐ごま【花独楽】
厚紙で菊・桜・梅などの花の形を作って彩色し、心棒を通した独楽。花形独楽。
はな‐ごよみ【花暦】
花の名をその季節の順に配列し、それぞれその名所を書き入れた暦。《季 新年》