ほう‐べん【放免】
「ほうめん(放免)3」に同じ。「伊勢国へ率(ゐ)てまかりけるに、—両三人ぞ付けられたる」〈平家・五〉
ほうべん‐りき【方便力】
仏語。仏・菩薩(ぼさつ)が衆生を導くのに臨機応変の手だてを用いる智慧(ちえ)の働き。
ほう‐ほう【方法】
1 目標に達するための手段。目的を遂げるためのやり方。てだて。 2 哲学で、真理に到達するための考えの進め方。 →手段[用法]
ほう‐ほう【方袍】
袈裟(けさ)のこと。形が方形であるところからいう。
ほう‐ほう【蓬蓬】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 葉が生い茂るさま。また、髪やひげが伸びて乱れているさま。「—と延びた髪」〈大岡・野火〉 2 蒸気や煙が勢いよく立ち上るさま。また、風が強く吹くさま。「シガーの...
ほう‐ほう
[副]物を続けざまに投げたり、打ったりする音や、そのさまを表す語。「五つ六つ、—と投げ入れなどする」〈枕・三〇六〉
ほう‐ほう【這ふ這ふ】
[副] 1 はうような格好で進むさま。やっとのことで歩くさま。「この女、—登りけり」〈宇治拾遺・二〉 2 やっとのことで。かろうじて。また、あわてて。「馬を捨てて、—逃ぐる者もあり」〈平家・八〉
ほうほうじょせつ【方法序説】
《原題、(フランス)Discours de la méthode》哲学書。デカルト著。1637年刊。著者の哲学的自伝であるとともにスコラ学の権威に反対し、真理に到達するための方法的懐疑を述べたもの。
ほうほう‐てき【方法的】
[形動]方法に関するさま。「—な問題」
ほうほうてき‐かいぎ【方法的懐疑】
確固不動の真理に達するためにデカルトが用いた方法。偏見や謬見(びゅうけん)、あるいは真実らしく見えるが不確実なものなどをすべて疑うに足るものとして排し、この徹底した懐疑を通して「我思う、故に我在...