ほとけ‐だおし【仏倒し】
仏像が倒れるように、直立の姿勢のままで倒れること。「大事の傷(て)なればたまり得ず、—にかっぱと臥し」〈浄・聖徳太子〉
仏(ほとけ)造(つく)って魂(たましい)入(い)れず
物事をほとんど仕上げながら、肝心な最後の仕上げが抜け落ちていることのたとえ。仏造って眼(まなこ)を入れず。
ほとけ‐づくり【仏造り】
仏像を造ること。また、それを業とする人。仏工。仏師。
ほとけ‐なぶり【仏嬲り】
道楽半分に仏事を行うこと。仏いじり。仏せせり。「世にすることなき姑(しうとめ)の—の朝起きに」〈鶉衣・朝寝辞〉
仏(ほとけ)にな・る
《仏は死者の意》死ぬ。
ほとけ‐ぬま【仏沼】
青森県東部、小川原湖の北東岸にある草原湿地。面積2.2平方キロメートルの低層湿原で、オオセッカなど希少な鳥類の繁殖地。平成17年(2005)ラムサール条約に登録された。
仏(ほとけ)の顔(かお)も三度(さんど)
《いかに温和な仏でも、顔を三度もなでられると腹を立てるの意から》どんなに慈悲深い人でも、無法なことをたびたびされると怒ること。
ほとけ‐の‐ごき【仏の御器】
《仏に供える椀(わん)はふつう金椀(かなわん)であるところから》「かなわない」の意の「かなわん」にかけたしゃれ。「ここな亭主の口というたら、とっとかなはん、—ぢゃ」〈滑・浮世床・初〉
ほとけ‐の‐ざ【仏の座】
1 春の七草の一。タビラコのこと。《季 新年》 2 シソ科の越年草。路傍に生え、高さ約20センチ。葉は半円形で縁に浅いぎざぎざがあり、2枚が相対してつく。4、5月ごろ、葉の付け根に、筒状唇形の紫...
ほとけ‐の‐しょうがつ【仏の正月】
正月の三が日を避けて、仏壇に雑煮を供え、または墓参りをすること。正月16日または18日ごろにする地方が多いが、四国地方では、新仏(にいぼとけ)の正月として12月初めの辰(たつ)・巳(み)あるいは...