ほど‐なく【程無く】
[副]時があまりたたないうちに。まもなく。「建物は—完成する」
ほど‐な・し【程無し】
[形ク] 1 距離が小さい。また、高くない。「海も浅し山も—・しわが恋を何によそへて君に言はまし」〈拾遺・恋一〉 2 広さがない。狭い。「—・き所なれば、君もやがて聞き給ふ」〈源・若紫〉 3 時...
ほどに【程に】
[接助]《連語「ほどに」から》理由・原因を表す。…ので。…だから。「今日は天気もよい—遊山に行かうと思ふが」〈虎明狂・若菜〉 [補説]中世末、順接確定条件を表す「ば」に代わり、一語の接続助詞と...
ほど‐に【程に】
[連語] 《名詞「ほど」+格助詞「に」》時間的経過を表す。…するうちに。…すると。「さて、年ごろ経る—、女、親なくたよりなくなるままに」〈伊勢・二三〉 《副助詞「ほど」+格助詞「に」》…する...
ほと‐ばし・る【迸る】
[動ラ五(四)]《古くは「ほとはしる」「ほどはしる」とも》 1 勢いよく飛び散る。また、激しく流れ出る。噴き出る。「鮮血が—・る」「蛇口から水が—・る」 2 とびあがる。おどりあがる。「吾(やつ...
程(ほど)経(へ)て
しばらくして。「—合格の通知が届いた」
ほど‐ほど【程程】
1 度が過ぎないで、ちょうどよい加減であること。適度。適当。「酒も—にしろ」 2 身分の程度。分際。「—につけて、装束、人のありさまいみじくととのへたり」〈源・葵〉
ほどほど・し【程程し】
[形シク]時がたって久しい。「なげきこる人入る山の斧(をの)の柄の—・しくもなりにけるかな」〈拾遺・恋四〉
ほど‐むら【程村】
和紙の一種。コウゾの繊維で製し、西の内紙と同質で、厚いもの。もと、包み紙として用い、現在は書画写真版印刷・証書・手形などに使用する。下野国程村(栃木県那須烏山市下境)の原産。→西の内紙
ほど‐よ・い【程好い】
[形][文]ほどよ・し[ク]ちょうどよい程度である。また、都合がよい。「—・い味つけ」「—・くその場に行きあわせる」