うつけ‐もの【空け者】
愚か者。ぼんやり者。
うつ・ける【空ける／虚ける】
［動カ下一］［文］うつ・く［カ下二］《「うつ（空）」の動詞化》 １ 気が抜けたようになる。ぼんやりする。「—・けた顔つき」 ２ 中がうつろになる。「鹿の角のごとくして—・けたる国なり」〈熱田神宮...
うつつ‐な・し【現無し】
［形ク］ １ 何かに気を取られて、ぼんやりしているさま。正体もない。「この心をも得ざらん人は、物狂ひともいへ、—・し情なしとも思へ」〈徒然・一一二〉 ２ 思慮分別のないさま。たわいない。「心ばへ...
うつら‐うつら
［副］(スル) １ 《「うつ（空）」に接尾語「ら」の付いた「うつら」を重ねた語》 ㋐疲労などのために浅い眠りにひきこまれるさま。「熱が高くて一日じゅう—としていた」「退屈な話を聞かされてつい—す...
うろ‐おぼえ【うろ覚え】
確かでなく、ぼんやりと覚えていること。確かでない記憶。「—の漢字」 [補説]「うる覚え」は間違い。
え・う【酔ふ】
［動ハ四］《「よ（酔）う」の古形》 １ 酒気が回る。「さばかり—・ひ給へる御心地にも」〈紫式部日記〉 ２ 気分が悪くなる。「かくの如くして行く程に、三人ながら—・ひぬれば」〈今昔・二八・二〉 ３...
おお【凡】
［形動ナリ］《「おぼ」とも》 １ 事物の形状や人の心情などが、はっきりしないさま。ぼんやりしているさま。いいかげん。「佐保山を—に見しかど今見れば山なつかしも風吹くなゆめ」〈万・一三三三〉 ２ ...
おお‐ぞら【大空】
［名］広々とした空。 
［形動ナリ］ １ いいかげんで頼りないさま。「か様に—なる事を忘れず心にかくる事は」〈発心集〉 「徒(あだ)なる心をうらみかこてども、—にのみ聞きなして」〈読・雨月・吉...
おたんこなす
のろまな者やぼんやりしている者をののしっていう語。まぬけ。のろま。おたんちん。
おぼ‐おぼ
［副］態度がはっきりしないさま。ぼんやり。「怪しきまで言(こと)少なに、—とのみ物し給ひて」〈源・蜻蛉〉
