みさき【岬】
中上健次の中編小説。紀州の田舎町に暮らす青年の孤独と閉塞感を描く。昭和50年(1975)発表。同年、第74回芥川賞受賞。
みさきいちろうのていこう【岬一郎の抵抗】
半村良の長編SF小説。東京の下町に住む平凡なサラリーマンが超能力を身につけたことから、国家権力によって追い詰められていくさまを描く。昭和63年(1988)、上下2巻を刊行。第9回日本SF大賞を受賞。
みさき‐うま【岬馬/御崎馬】
宮崎県の都井(とい)岬付近で、半野生状態で生息する小形の馬。家畜の馬が放牧されて野生化したもの。天然記念物。都井馬。
みさき‐がらす【御先烏】
山の神の使者としてのカラス。また、墓前の供物に群がるところから邪霊の代表のようにもいわれる。
みさき‐こうえん【みさき公園】
大阪府岬町にあるレジャー施設。昭和32年(1957)開園。動物園・遊園地・プールのほか、イルカショーが行われる施設もある。
みさき‐じんく【三崎甚句】
神奈川県の民謡で、三浦市三崎地方でうたわれる座敷歌。ハイヤ節の流れをくむ歌で、漁師相手の酒席でうたい広められた。
みさき‐み【岬回/崎廻】
《「み」は、まわり、入り曲がった所の意》岬のまわり。また、岬の湾曲した所。「—の荒磯(ありそ)に寄する五百重(いほへ)波立ちても居ても我(あ)が思へる君」〈万・五六八〉
ミサ‐きょく【ミサ曲】
ミサ典礼のための楽曲。キリエ(哀れみの賛歌)・グロリア(栄光の賛歌)・クレド(信仰告白)・サンクトゥス(感謝の賛歌)・アニュスデイ(平和の賛歌)の各曲より構成される。ミサ。
ミサきょくはたんちょう【ミサ曲ハ短調】
《原題、(ドイツ)c-Moll-Messe》⇒大ミサ曲
ミサきょくろたんちょう【ミサ曲ロ短調】
《原題、(ドイツ)h-Moll-Messe》バッハのミサ曲。1749年に完成。全27曲。バッハの傑作の一つに数えられる。2015年、自筆楽譜が世界の記憶に登録された。ロ短調ミサ曲。