やい‐と【灸】
《「や(焼)きと(処)」の音変化》灸(きゅう)。灸治(きゅうじ)。
やいと‐ぎょう【灸饗】
小児などに灸をすえるとき、苦痛の慰めや褒美として菓子や金銭などを与えること。また、その菓子や金銭。「—のかはり、喧嘩(けんくわ)の行司さすのかいやい」〈浄・歌祭文〉
やいと‐ばし【灸箸】
灸をすえるとき、もぐさを挟むはし。
やいと‐ばな【灸花】
ヘクソカズラの別名。花の中央部が赤く、灸の跡を思わせる。《季 夏》
やいと‐び【灸日】
特に灸(きゅう)を据える日と定められた日。多くの地方で陰暦2月2日と8月2日とされる。灸据え日。→二日灸
や‐いなや【や否や】
[連語]⇒いなや
や‐いの
[連語]《間投助詞「や」+終助詞「いの」。近世上方の女性語》文末にあって、訴えかけたり強く言いかけたりする意を表す。「わしもいっしょに死ぬるぞ—」〈浄・曽根崎〉
やいの‐やいの
[副]何回も、また、諸方からせきたてるさま。「—(と)催促する」 [連語]感情を込めて激しく相手に迫るときに用いる語。「合点か—」〈浄・五人兄弟〉
やい‐ば【刃】
《「や(焼)きば(刃)」の音変化》 1 焼き入れをして鍛えた刃。また、刃文。 2 刀剣・刃物などの総称。「—を交える」「—を向ける」 3 刃のように鋭く威力のあるもの。「凡そとぶ鳥をも落とすばか...
刃(やいば)に掛(か)か・る
刃物で切り殺される。「敵の—・る」