ゆうずうねんぶつえんぎえまき【融通念仏縁起絵巻】
融通念仏宗の開祖良忍(りょうにん)の伝記、同宗の功徳などを描いた2巻本の絵巻物。念仏勧進のため正和3年(1314)に原本が成立し、以後広く伝写された。南北朝時代に良鎮(りょうちん)の勧進により制...
ゆう‐づき【夕月】
夕方の月。《季 秋》 [補説]書名別項。→夕月
ゆうづき【夕月】
横瀬夜雨の詩集。明治32年(1899)刊行。
ゆう‐づきよ【夕月夜】
夕方に出る月。また、その月の出ている夜。ゆうづくよ。《季 秋》「—島山葛(くず)をうち纏(まと)ひ/たかし」
ゆう‐づ・く【夕付く】
[動カ五(四)]夕方になる。「外の日の光は、何時の間にか、黄いろく—・いた」〈芥川・運〉 [動カ下二]に同じ。「—・けて、いとめづらしき文あり」〈かげろふ・中〉
ゆうづく‐ひ【夕付く日】
夕方、西に傾く太陽。夕方の日の光。夕日。⇔朝付く日。「—さすや川辺に作る屋の形(かた)を宜(よろ)しみうべ寄そりけり」〈万・三八二〇〉
ゆう‐づくよ【夕月夜】
[名]「ゆうづきよ」に同じ。 [枕] 1 がほの暗いことから、地名の「小倉(をぐら)」にかかる。「—をぐらの山に鳴く鹿の」〈古今・秋下〉 2 夕月は夜中に沈み、暁は闇であることから、「暁闇...
ゆうつけ‐どり【木綿付け鳥】
《昔、世の中が乱れたとき、鶏に木綿(ゆう)をつけて都の四境の関所で祓(はらえ)をしたところから。「ゆうつげどり」「ゆうづけどり」とも》鶏の別名。「逢坂の—にあらばこそ君がゆききをなくなくも見め」...
ゆう‐つづ【夕星/長庚】
《古くは「ゆうづつ」とも》夕方、西の空に見える金星。宵の明星(みょうじょう)。「—も通ふ天道(あまぢ)をいつまでか仰ぎて待たむ月人をとこ」〈万・二〇一〇〉
ゆうぼし【夕星】
日本画家、東山魁夷の絶筆。平成11年(1999)の作で、サインや落款はない。長野県信濃美術館東山魁夷館蔵。