べかり◦けり
[連語]《推量の助動詞「べし」の連用形+過去の助動詞「けり」》…べきであった。…はずであった。「法服の一つ足らざりつるを、にはかにまどひしつるに、これをこそ返り申す—◦けれ」〈枕・二七八〉
べか◦めり
[連語]《推量の助動詞「べし」の連体形に推量の助動詞「めり」の付いた「べかるめり」の音変化形「べかんめり」の撥音無表記》…のようだ。…のはずらしい。→べかなり「例ならぬほととぎすのおとなひにも、...
べく‐は
[連語]《助動詞「べし」の連用形+係助詞「は」》…はずなら。…できるなら。「詠みてむやは、詠みつ—はや言へかし」〈土佐〉
へき‐じ【僻事】
道理にはずれたこと。よこしまなこと。ひがごと。〈書言字考節用集〉
べく‐も‐あら◦ず
[連語]《助動詞「べし」の打消し「べくあらず」に助詞「も」を挿入して強調したもの》 1 …はずがない。…しそうにない。「風波、とににやむ—◦ず」〈土佐〉 2 …できそうもない。「よそにのみ恋ひや...
べ‐み
[連語]《推量の助動詞「べし」の語幹「べ」+接尾語「み」》…しそうなので。…はずであろうから。多く「ぬべみ」の形で用いる。「いた泣かば人知りぬ—」〈允恭紀・歌謡〉 「佐保山のははその紅葉ちりぬ—...
べつ‐ろ【別路】
1 別の道。ほかの道。 2 本道からはずれた道。わき道。
へちま【糸瓜/天糸瓜】
1 ウリ科の蔓性(つるせい)の一年草。巻きひげで他に絡みつく。葉は手のひら状に浅く裂けていて、長い柄をもつ。夏から秋、黄色い雄花と雌花とを開き、濃緑色の実を結ぶ。実はふつう長さ約60センチの円柱...
べく‐も‐な・い
[連語]《「べくもあらず」の「あらず」を形容詞「ない(なし)」に置き換えたもの》 1 …できそうもない。…する余地もない。「これ以上の贅沢(ぜいたく)は望む—・い」 2 …はずがない。…しそうに...
ぼう‐りゅう【傍流】
1 本流から分かれた流れ。支流。 2 主流からはずれた系統や流派。傍系。