かた‐そで【片袖】
1 片方の袖。 2 机のわきの、下までの引き出しが片側だけにあること。また、その机。 3 片方の面。一方の面。「庖丁の—暗し月の雲/其角」〈炭俵〉
かた‐そば【片傍/片側】
一方の端。かたはし。また、一部分。「よしある岩の—に、腰もつきそこなひて」〈源・明石〉
かたたいすう‐ほうがんし【片対数方眼紙】
縦・横の一方に常用対数の目盛りをつけた方眼紙。
かた‐だより【片便り】
1 手紙を出しても、相手からは返事が来ないこと。「其の時は—で、今日まで知らずに居たんですよ」〈鏡花・白鷺〉 2 一方からのみ便りをする便宜があること。片便宜(かたびんぎ)。「—なればこの返しも...
かた‐つ‐かた【片つ方】
1 二つあるものの一方。片一方。「御手—をばひろげたるやうに」〈更級〉 2 もう一つの方。他方。「甲斐ある御事を見奉り喜ぶものから、—には、覚束(おぼつか)なく悲しきことのうち添ひて絶えぬを」〈...
かた‐つら【片面】
物の一方の側。一方の面(めん)。また、顔の半面。「とにかく内義の—の耳を、五はいづつでふさいでおき」〈浮・禁短気・三〉
かた‐て【片手】
1 片方の手。隻手(せきしゅ)。 2 相対するものの一方。「舞台の—」 3 一組みのものの片方。また、一方にだけあること。「手袋の—」 4 《片手の指の数から》「五〇」「五万」など、五のつく数を...
かたて‐おけ【片手桶】
一方にだけ取っ手のある桶。
かた‐ておち【片手落ち】
[名・形動]配慮や注意が一方にだけかたより、判断などの不公平なこと。また、そのさま。偏頗(へんぱ)。「—な(の)処置」
かた‐ながれ【片流れ】
1 屋根の棟から片方の軒までの斜面。 2 一方にだけ傾斜をもつ屋根。片屋根。