さん‐ぼう【三宝】
[名] 1 仏語。仏と、仏の教えである法と、その教えを奉じる僧の三つの宝。仏・法・僧。 2 仏の異称。 3 《「孟子」尽心から》諸侯の三つの宝で、土地と人民と政事。 4 道家(どうか)で、耳と...
さんぼう‐いん【三宝印】
禅宗で、「仏法僧宝」の4字を篆書(てんしょ)・隷書(れいしょ)・梵字(ぼんじ)などの字体で刻んだ印。祈祷(きとう)の札や護符などに押す。
さんぼう‐いん【三宝院】
京都市伏見区にある真言宗醍醐(だいご)派の総本山、醍醐寺の本坊。永久3年(1115)醍醐寺第7世勝覚の創建。豊臣秀吉により再興。江戸時代には、修験道当山派の本山。桃山時代の典型的な書院造りの建物...
さんぼういん‐りゅう【三宝院流】
真言宗醍醐派の一派。醍醐寺三宝院門跡初代勝覚を祖とする。東密根本十二流、小野六流、醍醐三流などの一。
さんぼう‐え【三宝絵】
仏・法・僧の三宝を題材として描いた絵。 「三宝絵詞(えことば)」の別称。
さんぼうえことば【三宝絵詞】
平安中期の仏教説話集。3巻。源為憲(みなもとのためのり)著。永観2年(984)成立。冷泉(れいぜい)天皇の皇女尊子内親王が仏門に入るときの参考書として、仏法僧の三宝の功徳利益について述べたもの。...
さんぼう‐かん【三宝柑】
《「さんぽうかん」とも》ミカン科の常緑中高木。和歌山県の原産。実は濃黄色、だるま形で、果柄部にこぶ状の突起がある。酸味が少なく甘い。《季 春》
さんぼう‐きちにち【三宝吉日】
陰陽道(おんようどう)で、万事に吉であるという日。さんぽうきちじつ。
さんぼう‐ぎん【三宝銀】
「宝」の字の極印三つを打った丁銀と豆板銀。江戸幕府が宝永7年(1710)から翌年にかけて鋳造したもの。
さんぼう‐こうじん【三宝荒神】
1 仏・法・僧の三宝を守護するという神。三面六臂(ろっぴ)で、怒りの形相を示す。不浄を忌み、火を好むというところから、近世以降、かまどの神として祭る。荒神。 2 鞍の一。馬の背の上と左右に箱また...