ぶ‐どう【無道/不道】
[名・形動]《「ぶとう」とも。「不道」の場合は「ふどう」とも》 1 人の道にはずれること。また、そのさま。非道。「悪逆—」「欲心に義を忘れたる五大院右衛門が心の程、希有(けう)なり、—なりと」〈...
ぶどう‐じん【無道人/不道人】
《「ぶとうじん」とも。「不道人」の場合は「ふどうじん」とも》「不当人(ふとうじん)」に同じ。「三箇の荘を押領し、返し与へぬ—」〈伎・霊験曽我籬〉
ぶ‐なり【不形】
[名・形動ナリ]形の整っていないこと。格好の悪いこと。また、そのさま。ぶざま。「鰻(うなぎ)鯰(なまづ)は—な物よ」〈浄・双生隅田川〉
ぶ‐にんそう【不人相/無人相】
[名・形動ナリ]顔に愛敬のないこと。また、そのさま。「—な娘だね」〈伎・日月星享和政談〉
ぶ‐ねん【不念/無念】
[名・形動]注意が足りないこと。考えが足りないこと。また、そのさま。不注意。「お前さんに黙って公債証書を民蔵に渡したのは妾の—だが」〈魯庵・社会百面相〉
ぶ‐はむき【不羽向き】
[名・形動ナリ]歓迎されないこと。また、そのさま。「女郎の文も人に見せるのは、先へ聞こえて—なものさ」〈洒・南門鼠〉
ぶ‐ふうりゅう【無風流/不風流】
[名・形動]風流でないこと。趣味を解さないこと。また、そのさま。「—な人」
ぶ‐へんじ【不返事/無返事】
[名・形動]いやいやながら返事をすること。また、そのさま。なま返事。「—に、もぢもぢしてぞ上がりける」〈浄・重井筒〉
ぶ‐ほうこう【不奉公】
奉公に精を出さないこと。「常々—すれども」〈虎明狂・武悪〉
ぶ‐ま【不間】
[名・形動]気がきかず、間が抜けていること。また、そのさま。へま。「自分はどんな—な事をしたのだか一向気が付かなかったが」〈漱石・文学評論〉