はキリシタン【破吉利支丹】
鈴木正三の著作。島原天草一揆の後、天草代官となった弟重成(しげなり)を補佐し、寛永19年(1642)頃に著したとされる排耶(はいや)書。
は‐ぼたん【葉牡丹】
アブラナ科の越年草。キャベツを観賞用に改良したもので、葉は結球せず、冬に白・黄・紫・紫紅・淡紅色などになる。《季 冬》「—に雪のあがりし日ざしかな/万太郎」
はんごん‐たん【反魂丹】
1 古くからの伝承家庭薬。食傷・腹痛などに用いる丸薬。近世、富山の薬売りにより全国に広まった。 2 中国で、死者をよみがえらせる能力をもつとされた霊薬。
ふゆ‐ぼたん【冬牡丹】
1 「寒牡丹(かんぼたん)」に同じ。《季 冬》「—千鳥よ雪のほととぎす/芭蕉」 2 火のさかんにおこっているのを牡丹の花にたとえて、火鉢をいう語。
ほうしん‐たん【豊心丹】
奈良の西大寺で製造して売り出した気つけ薬。西大寺。
ほう‐たん【宝丹】
江戸末期に売り出された、赤褐色の湿潤性粉末の気つけ薬。
ぼう‐たん【牡丹】
1 「ぼたん(牡丹)1」に同じ。《季 夏》「—やしろがねの猫こがねの蝶/蕪村」 2 「ぼたん(牡丹)3」に同じ。 3 御所の女中の小袖。練貫(ねりぬき)の地に、金銀の箔で模様を描くかまたは縫い取...
ぼ‐たん【牡丹】
1 ボタン科の落葉低木。高さ1〜2メートル。葉は大きく、羽状複葉で、互生する。5月ごろ、白・紅・紫・黄色などの大形の花が咲く。花びらは5〜8枚あるが、重弁や二段咲きなどさまざまな園芸品種があり、...
まつば‐ぼたん【松葉牡丹】
スベリヒユ科の一年草。茎は地をはい、多数の枝に分かれ、紅色を帯びる。葉は細くて肉厚。夏、紅・黄・白色などの5弁花を朝に開き、昼ごろにしぼむ。ブラジルの原産で、花壇などに植えられ、八重咲きの品種も...
まんきん‐たん【万金丹】
1 伊勢国、朝熊(あさま)山で製し、解毒・気付けなどの効果があるとされた薬の名。 2 《1に形が似ているところから》一分金の異称。「月掛かりの男、—一角づつに定めて」〈浮・一代女・六〉