かん‐てん【干天/旱天】
久しく降雨がなく日照りが続くこと。また、その空。ひでりぞら。《季 夏》
きゅう‐かつ【久闊】
久しく会わないこと。また、便りをしないこと。無沙汰(ぶさた)。「—をわびる」
くし‐みたま【奇し御魂】
神秘な力をもつ霊魂。また、そのような霊魂の宿るもの。「天地の共に久しく言ひ継げと此の—敷かしけらしも」〈万・八一四〉
く‐じゅう【久住】
長くとどまること。また、久しく定住すること。「一には娑婆(しゃば)に—して、常に説法して」〈盛衰記・一八〉
け・り【着り/著り/服り】
[動ラ変]《動詞「き(着)る」の連用形に「あり」の付いた「きあり」の音変化》着ている。「我が旅は久しくあらしこの吾(あ)が—・る妹が衣の垢つく見れば」〈万・三六六七〉
高閣(こうかく)に束(つか)・ねる
《「晋書」庾翼伝から》書物などを高い棚の上に束ねてのせたままほうっておく。「久しく—・ねた書物を眺めやって」〈荷風・濹東綺譚〉
ごしょ‐がた【御所方】
1 御所の味方。天皇方。宮方(みやがた)。「楠兵衛正成(くすのきひゃうゑまさしげ)と云ふ者、—になって」〈太平記・三〉 2 御所に関係のある人々。宮仕えの人々。ごしょざま。「年久しく—に宮仕ひせ...
ご‐ぶさた【御無沙汰】
[名](スル)相手を敬って、その人への「無沙汰」をいう語。あなたさまへの無沙汰の意。長らく訪ねなかったり、便りをしないままでいたりすること。また、それをわびるあいさつに用いる語。「久しく—してい...
ごらん・ず【御覧ず】
[動サ変]「見る」の尊敬語。「見給う」に比べ、敬意が強い。 1 ご覧になる。ご覧じる。「昔も—・ぜし道とは見給へつつ」〈かげろふ・中〉 2 世話をなさる。「年比も—・じて久しくなりぬ」〈堤・由無...
さと‐い【里居】
女官など宮仕えの人が、宮中を退出して自宅に帰っていること。里さがり。里住み。「などか、—は久しくしつるぞ」〈源・玉鬘〉