たま‐の‐い【玉の井】
よい水の出る井戸。また、井戸の美称。たまい。「我ならぬ人にくますな行きずりに結び置きつる—の水」〈風雅・雑中〉 [補説]地名・曲名別項。→玉の井(地名) →玉井(曲名)
たまのい【玉の井】
東京都墨田区東向島にあった私娼窟。永井荷風が「濹東綺譚」で描いた所。
たまのい【玉井】
謡曲。脇能物。観世・金剛・喜多流。観世小次郎信光作。記紀に取材。彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)が釣り針を探しに竜宮へ行き、玉の井戸のほとりで豊玉姫と契りを結ぶ。
ため‐い【溜め井】
用水をためておく井戸。
たるい【垂井】
岐阜県南西部、不破郡の地名。美濃国府の地で、中山道の宿場町。茶・干し柿を特産。
ちねつ‐せい【地熱井】
地熱発電など、地熱の利用を目的として掘削された坑井の総称。ふつう、熱水と蒸気を同時に産出する。蒸気のみ噴出する場合は蒸気井とよぶ。
ちゅうにゅう‐せい【注入井】
水や薬剤などを地下の帯水層などに注入するための井戸。涵養井。注入井戸。→揚水井
つつ‐い【筒井】
筒のように丸く掘った井戸。
つつい【筒井】
姓氏の一。 [補説]「筒井」姓の人物筒井修(つついおさむ)筒井順慶(つついじゅんけい)筒井康隆(つついやすたか)
つつみ‐い【包み井】
1 まわりを板や石などでかこった泉や井戸。「鈴が音の駅家(はゆまうまや)の—の水を飲(たま)へな妹(いも)が直手(ただて)よ」〈万・三四三九〉 2 正月に宮中で若水をくむために、前年の年末から蓋...