ひと‐ごと【人事/他人事】
自分には関係のないこと。他人に関すること。よそごと。「境遇が似ていて、とても—とは思えない」 [補説]本来「他人事」と書いて「たにんごと」とは読まなかった。
ひと‐ごと【人毎】
どの人もみな。各人。めいめい。「—に好みが違う」
ひと‐ごと【人言/他人言】
1 他人のいう言葉。「—の頼みがたさはなにはなる蘆の裏葉のうらみつべしな」〈後撰・恋五〉 2 人のうわさ。世間の評判。「この世には—繁し来む世にも逢はむ我が背子(せこ)今ならずとも」〈万・五四一〉
人事(ひとごと)言(い)わば筵(むしろ)敷(し)け
うわさをすればその当人が現れるものであるから、その席を用意しておくくらいの気持ちでうわさをするがよいということ。
人事(ひとごと)でな・い
他人事だとのんきに思ってはいられない。やがて自分の上にもふりかかってくるかもしれない。「—・い老年問題」