ちょう【牒】
1 文字を書き記す札。簡札。 2 律令時代の公文書の形式の一。主典(さかん)以上の官人が諸司に出すもの。また、所属系統の異なる官庁や機関の間で交わす文書。 3 文書による通告。また、その文書。「...
ちょう‐きん【朝覲】
[名](スル)《「覲」は謁見の意》 1 諸侯または属国の王などが、参内して君主に拝謁すること。「鎌倉に—するを以て」〈岡三慶・今昔較〉 2 年頭に、天皇が上皇または皇太后の御所に行幸すること。ま...
ちょう‐ふ【調布】
1 租税の一つとして官に納める手織りの麻布。つきぬの。たづくり。 2 粗末な衣服。「身には—の帷(かたびら)、濯ぎけむ世も知らず朽ちたる」〈今昔・一五・一五〉 3 小麦粉・卵黄などを用いて薄く焼...
ちょく【勅】
1 天子の命令。天皇の言葉。また、それを記した文書。みことのり。「—を奉じる」 2 尊貴の者からの命令。「仏の—に依りて」〈今昔・三・二六〉
ちり‐ばかり【塵ばかり】
[連語](多く副詞的に用いて)少しばかり。ほんの少し。ちりほど。「此の帯を挙げんとするに、—も動かず」〈今昔・三・五〉
つづし・る【嘰る】
[動ラ四]少しずつ物事をする。食べたり、歌ったり、歩いたりなど種々の場合に用いられる。「塩辛き物どもを—・るに」〈今昔・二八・五〉
つぶ‐と
[副] 1 ずれやすきまのないさま。ぴったり。びっしり。「みちのくにがみを—おさせ給へりけるが」〈大鏡・伊尹〉 2 すっかり覆うさま。すっぽり。「二条の大路の—煙みちたりしさまこそめでたく」〈大...
つむじ【辻】
「つじ」に同じ。「道の—にこれを敷きて臥したり」〈今昔・四・二二〉 [補説]「辻」は国字。
つよ‐つよ【強強】
[副]非常に強いさま。頑健なさま。「—として死にげもなかりければ」〈今昔・二八・一八〉
て‐かき【手書(き)】
1 文字をじょうずに書く人。能書家。能筆。「小野道風と云ふ—を以て」〈今昔・二四・三一〉 2 記録する役目。書記。「—に具せられたる大夫房覚明(たいふばうかくめい)を召して」〈平家・七〉