おおけ‐な・し
[形ク] 1 態度・言動が、身分・能力・年齢などに比べ、出すぎているさま。身のほどをわきまえない。大胆である。大それている。「いと—・き心の侍りけると、思しとがめさせ給はむを」〈かげろふ・下〉 ...
おおし【凡】
[副]おおよそ。総じて。「—垣下(かいもと)あるじ、甚だ非常(ひざう)に侍りたうぶ」〈源・少女〉
おお‐じ【祖父】
《「おおちち(大父)」の音変化》 1 父母の父。そふ。⇔祖母(おおば)。「春宮の御—」〈源・桐壺〉 2 年をとった男。じじい。「難波(なには)の里に、—とうばと侍り」〈伽・一寸法師〉
おお・す【生す】
[動サ四] 1 草木などを育てる。「誰が秋にあひて荒れたる宿ならむ我だに庭の草は—・さじ」〈平中・三六〉 2 つめ・髪などを、伸ばす。生やす。「御髪ながく—・して」〈夜の寝覚・五〉 3 子供を養...
おおやけ‐もの【公物】
朝廷・天皇の所有物。官有物。「私の領になり侍らむは便なきことなり。—にて候ふべきなり」〈大鏡・三条院〉
おきて【掟】
《動詞「おき(掟)つ」の連用形から》 1 守るべきものとしてすでに定められている事柄。その社会の定め。決まり。また、法律。法度(はっと)。「家の—」「—に背く」 2 かねてからの心づもり。計画。...
おく‐じゅしゃ【奥儒者】
江戸幕府の職名。将軍の侍講をつとめた儒者。林(はやし)家の世襲。
おくに‐しゅう【御国衆】
地方から江戸に出てきた侍。御国家(おくにけ)。「—と見えて、花色小袖に浅黄裏を付け」〈洒・辰巳之園〉
おくに‐もの【御国者】
1 地方の人。田舎者。 2 江戸時代、田舎侍のこと。
おこた・る【怠る】
[動ラ五(四)] 1 すべきことをしないでおく。なまける。また、気をゆるめる。油断する。「学業を—・る」「注意を—・る」 2 病気がよくなる。快方に向かう。「発作が、夏が来ると共に、漸く—・り出...