ず‐そ【呪詛】
《「ず」は「じゅ」の直音表記》「じゅそ(呪詛)」に同じ。「いかに—悪念深く侍りたうぶらむ」〈宇津保・嵯峨院〉
ず‐そう【従僧】
供をする僧。じゅうそう。「説経し侍りける法師の—ばらの」〈拾遺・雑下・詞書〉
ず‐と
[連語]《打消しの助動詞「ず」の連用形+接続助詞「と」》…(し)ないで。…(せ)ずに。「ゆめゆめこれを知ら—いましめ侍るなり」〈仮・伊曽保・下〉
せい‐し【青侍】
《「あおさぶらい」の音読》公家に仕える六位の侍。「源中納言雅頼卿のもとに候ひける—が」〈平家・五〉
せいし‐ぼさつ【勢至菩薩】
《(梵)Mahā-sthāma-prāptaの訳「大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)」の略》智慧の光をもってあまねくいっさいを照らし、無上の力を得させるという菩薩。阿弥陀三尊の一で、阿弥陀仏の右の脇...
せいそ‐どう【清暑堂】
「せいしょどう(清暑堂)」に同じ。「—の御神楽(かぐら)は御代の始めの御祈りなれば」〈中務内侍日記〉
せき‐い・る【塞き入る/堰き入る】
[動ラ下二]流れをせきとめて、他の流れへ導き入れる。「この頃水—・れて涼しき陰に侍る」〈源・帚木〉
せ・く【塞く/堰く】
[動カ五(四)] 1 流れなどをさえぎってとめる。せきとめる。「小川の水を—・く」 2 物事の進行や人の行動を妨げる。特に、男女の仲を妨げる。「叔母がお勢と文三との間を—・くような容子が徐々(そ...
せめ‐て
[副]《動詞「責(せ)める」の連用形に助詞「て」の付いたもの》 1 不満足ながら、これだけは実現させたいという最低限の願望を表す。少なくとも。十分ではないが、これだけでも。「—声だけでも聞きたい...
せん・する【僭する】
[動サ変][文]せん・す[サ変]思い上がって身分・力量の上の人をまねる。おごって身分不相応なことをする。「公家を—・する田舎侍」「恩人ならぬ人はわが人好(よ)きに乗じて—・して我師となれり」〈鴎...