しゃ‐そう【社倉】
中国で、凶作・端境期に備えて、官民共同管理で社(集落)に設けた穀物倉庫。隋の文帝が各社に置かせた義倉に始まる。明代にはベトナム・朝鮮・日本にも導入され、江戸時代に広島・岡山などの諸藩で実施された。
しょう‐そう【正倉】
律令時代、中央・地方の諸官司や寺院などに設置され、正税稲・宝物などを保管した倉庫。
しょう‐そう【荘倉/庄倉】
荘園で、米穀などの貢納物を蓄えた倉庫。荘庫。
じゅう‐えいそう【重営倉】
旧日本陸軍の懲罰の一。営倉の重いもので、日数は1日以上30日以内。
じょうへい‐そう【常平倉】
奈良時代、穀物の価格の変動を防ぐために、穀類を貯蔵した官営の倉。豊年で安価のときに買い入れ、凶年で高価のときに放出して価格の調節を図った。江戸時代にも水戸・会津・土佐・薩摩(さつま)などの諸藩に...
すみのくら【角倉】
姓氏の一。江戸時代の京都の豪商。本姓、吉田氏。室町時代は土倉(どそう)として活躍。のち、朱印船貿易・河川土木事業に従事し、高瀬川などの水路開発による通船の権益を代々継承して栄えた。 [補説]「角...
すみ‐やぐら【隅櫓/角櫓】
城郭の隅に立てた櫓。
せん‐そう【船倉/船艙】
船舶で、貨物を積んでおく所。上甲板下方にあり、隔壁で囲まれる。ふなぐら。
そう【倉】
[音]ソウ(サウ)(呉)(漢) [訓]くら [学習漢字]4年 〈ソウ〉 1 穀物をしまうくら。広く、くら。「倉庫・倉廩(そうりん)/営倉・穀倉・社倉・正倉(しょうそう)・船倉・土倉」 2 あわ...
たか‐くら【高倉】
建物の床を高くし、柱で支える構造の倉。ネズミの害や湿気などを防ぐ。現在でも奄美群島や東南アジアなどにみられる。