こう‐かく【狎客】
1 なじみの客。「僕の様な—になると苦沙弥は兎角粗略にしたがっていかん」〈漱石・吾輩は猫である〉 2 たいこもち。幇間(ほうかん)。
こう‐ぎ【高義】
高くすぐれた道義。高徳。「僕をして君の—を慕わしめよ」〈織田訳・花柳春話〉
こころ‐がけ【心掛け/心懸け】
1 ふだんの心の持ち方。「—がよくない」「ふだんの—しだいである」 2 たしなみ。心得。「有っても一向—のございません僕なんざ、…つい気がつかないで了います」〈鏡花・婦系図〉 [用法]心がけ・心...
こ‐の【此の/斯の】
[連体]《代名詞「こ」+格助詞「の」から》 1 空間的・心理的に、話し手に近い人や物をさす。「—人が僕の親友のA君です」「—本は誰のですか」 2 話し手が当面している事柄や場面をさす。今の。「—...
これ‐きり【此れ切り/是切り】
《「これぎり」とも。副詞的にも用いる》 1 指し示す物事が、これまでと限った範囲の最後であること。これっきり。「二人の仲も—だ」「もう—会うこともないだろう」 2 指し示す数量・程度などが、定め...
こんがら【矜羯羅/金伽羅】
《(梵)Kiṃkaraの音写。奴僕の意》八大童子の一。制吒迦(せいたか)とともに不動明王の脇士で、その左側に立つ。像は童形に表され、合掌して金剛杵(こんごうしょ)を親指と人さし指の間に横に挟んで...
さい【最】
[ト・タル][文][形動タリ]程度がもっともはなはだしいさま。第一番であるさま。多く、「最たる」の形で用いる。「成り金趣味の—たるものだ」 [形動][文][ナリ]に同じ。「僕の一生に大感化...
さ‐けん【左券】
「左契(さけい)」に同じ。「それは僕が如何にY子を愛し尊べるかの—である」〈有島・宣言〉
さ‐だいじん【左大臣】
1 律令制で、太政官の長官。太政大臣の次位、右大臣の上位にあって、政務を統轄した。左府。左丞相(さしょうじょう)。左僕射(さぼくや)。ひだりのおおいもうちぎみ。ひだりのおとど。 2 明治初期の太...
ざん‐き【慙愧/慚愧】
[名](スル)《古くは「ざんぎ」とも》自分の見苦しさや過ちを反省して、心に深く恥じること。「—の念」「僕は—して前の手紙の全部を取消さして貰う」〈有島・宣言〉