こう‐かん【校勘】
[名](スル)古典などの複数の写本や刊本を比較検討して、本文の異同を明らかにしたり正したりすること。「諸本を—して定本を作る」
こう‐ほん【稿本】
1 下書き。草稿。 2 写本など、手書きの本。→刊本 →版本
こうや‐ぎれ【高野切】
《もと高野山の所蔵であったところから》古筆切(こひつぎれ)の一。現存最古の古今集の写本の断簡で、紀貫之筆の伝承がある。
こ‐しょうほん【古抄本】
「古写本(こしゃほん)」に同じ。
コデックス【codex】
冊子。巻物(スクロール)に対していう。また、冊子状になった聖書などの写本のこと。
こんじゃくものがたりしゅう【今昔物語集】
平安後期の説話集。31巻。現存28巻。源隆国や覚猷(鳥羽僧正)を編者とする説があるが、未詳。12世紀初めの成立。天竺(てんじく)(インド)・震旦(しんたん)(中国)・本朝(日本)の3部に分かれ、...
さんじゅうろくにんしゅう【三十六人集】
三十六歌仙の私家集の集成。特に西本願寺に伝えられる平安後期の古写本は、すぐれた書風と料紙や装本の美しさで美術史上重要なもの。→石山切(いしやまぎれ)
ザンクトガレン‐しゅうどういん【ザンクトガレン修道院】
《Klosters Sankt Gallen》スイス北部、ボーデン湖の南にある修道院。8世紀の創建で、10世紀以降はベネディクト修道会の神学研究の中心地となった。現在のバロック様式の聖堂は176...
しかい‐もんじょ【死海文書】
《「しかいぶんしょ」とも》1947年以来、死海西岸の遺跡クムランとその付近で発見された、ヘブライ語およびアラム語の文書の総称。その多くはユダヤ教の一派クムラン教団に関係ある写本類で、旧約聖書のほ...
しき‐ご【識語】
写本・刊本などで、本文のあと、または前に、書写・入手の由来や年月などを記したもの。特に、後人の書き加えたものをいう。しご。