こご・し【凝し】
[形シク]岩がごつごつしていて険しいさま。「神さぶる岩根—・しきみ吉野の水分山(みくまりやま)を見れば悲しも」〈万・一一三〇〉
こごら・す【凝らす】
[動サ五(四)]固まらせる。凝固させる。「豆腐を—・す」
こごり【凝り】
1 凍って固まること。こごること。また、そのもの。「霧が巨きな—になって太陽面を流れている」〈賢治・圃道〉 2 煮魚のゼラチン質が煮汁とともに冷えてゼリー状に固まったもの。煮こごり。
こごり‐どうふ【凝り豆腐】
「凍り豆腐」に同じ。
こごり‐ぶな【凝り鮒】
寒い時期に、煮ておいてこごらせたふな。《季 冬》
こご・る【凝る】
[動ラ五(四)] 1 液体状のものが、冷えたり凍ったりして凝固する。「魚の煮汁が—・る」「食うものはなくなった。水筒の水は—・ってしまった」〈黒島・渦巻ける烏の群〉 2 手足がかじかんで、自由が...
凝(こ)っては思案(しあん)に能(あた)わず
物事に熱中すると、冷静な判断ができなくなる。凝っては思案に余る。
こら・す【凝らす】
[動サ五(四)] 1 心の働きを一つのものや所に集中させる。「ひとみを—・す」「息を—・す」 2 一心に考えをめぐらす。「工夫を—・す」「意匠を—・す」 3 凝り固まるようにする。
こり【凝り】
1 筋肉がかたくなってその部分が重く感じられること。「肩の—」「—をほぐす」 2 一つの物事に熱中すること。「—性(しょう)」 3 凝結すること。「夕—の霜置きにけり朝戸出にいたくし踏みて人に知...
こり‐かたまり【凝り固まり】
1 物が凝ってかたくなること。また、そのもの。「血の—」 2 一つの事だけを信じたり、一つの事だけを追い求めたりして、他の事を顧みようとしないこと。また、その人。「欲の—のような人」